育成ゲーム「アイドルマネージャー」の“わざと破いたポスター”が秀逸 めくれた奥にアイドルの闇が見える恐ろしい2層構造（1/2 ページ）

ゲームのテーマである「アイドルの表と裏」を、2層構造で体現。

[沓澤真二，ねとらぼ]

　アイドル育成ゲーム「アイドルマネージャー」の2層構造の広告ポスターが、東京メトロ秋葉原駅で注目を集めています。なんと意図的に1層目が破られていて、めくれた部分から2層目の“アイドルの闇”が見えてくる……。

アイドルのきらびやかな表の部分と、ドロドロした裏の部分を2枚重ねて掲出（画像提供：mitsuoさん）

ポスターの原画。にこやかに振る舞うアイドルグループだが……

ひと皮むくと、よどんだ裏の顔が

　ロシアのGlitch Pitchが開発し、PLAYISMが販売を手がける「アイドルマネージャー」は、芸能事務所のプロデューサーとしてアイドルを育てる経営シミュレーションゲーム（関連記事）。Nintendo Switch、PlayStation 4/5、Steamでプレイ可能で、アイドルの華やかな活躍だけでなく、テレビ番組で“やらせ”を指示されたり、失言でSNSが炎上したりといったスキャンダラスなイベントまでフィーチャーしている点が特徴です。

ドラマのオーディションを受けてスターの道へ！　といった希望もあれば……

クイズ番組で優勝するなと言われたり……

過剰な「ガチャ開封の儀」投稿がたたかれて謝罪を余儀なくされたり

　話題の広告は、同作におけるアイドルの2面性を、重ねて貼った2枚のポスターで表現したもの。表層にはにっこり笑うアイドルグループを描きつつ、一部をわざと破って奥の層をのぞかせる演出です。そこには表とは対照的に、失意に沈むアイドルたちの姿が……。

　Twitterで「すごいアイデア」「いたずらかと思ったらこういう広告なのか」と話題を呼んだポスターは、東京メトロ秋葉原駅で9月6日まで掲出。また、JRの京浜東北線と根岸線では、“週刊誌のそれ”をオマージュした中吊り広告が9月4日まで掲出されます。