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川本真琴、楽曲のサブスク巡る不平等ぶりに我慢の限界 「地獄に堕ちてほしい」「利益がどれだけ少ないか」(1/2 ページ)

怒りとともに、もどかしさをつづった川本さん。

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 「愛の才能」「1/2」などの楽曲で知られるシンガー・ソングライターの川本真琴さんが9月20日にTwitterを連続更新。サブスクリプションサービス(定額制音楽配信/以下、サブスク)の仕組みに厳しく物申しています。

川本真琴
川本真琴さん(画像は川本真琴Instagramから)

 デビュー25周年を記念し、2月23日から「愛の才能」など含む初期楽曲のサブスク解禁に踏み切っていた川本さん。当時は「配信の時代ですので、いろんな年代の方に気軽に聞いてもらえたらです!」と、時流を見すえて冷静にコメントしていました。

 川本さんが楽曲配信を行った約7カ月後の9月18日、シンガー・ソングライターである七尾旅人さんが、「CDはもう聞く設備がないので手を出せません」と訴えるファンに返答する形で「推しミュージシャンを支援する方法」をツイート。

 コスト回収率が高いCDをまず買った上で、サブスクでも楽曲を聞き続けることで、アーティストの懐も満たされ次の作品を制作する余力も生まれるとしつつ、“より良い支援方法が確立されること”への願いをつづっていました。

 楽曲「ブロッサム」を共作し、昔から縁のある七尾さんの言葉に触発されるものがあったのか、川本さんは当該ツイートをリツイート。続けて「サブスクでの利益がどれだけ少ないかを知ってほしい」「サブスクというシステムを考えた人は地獄に堕ちてほしいと思っている」と、サブスクがアーティスト側に強いる不平等ぶりに激しい怒りをにじませました。

 サブスクへ非難をぶつける一方で、ユーザー側の変化にも目配せする川本さん。「サブスクやめればというかもだけど、CDデッキを持ってない人も多くなって、どないしろという現実」と、大多数の人がスマホを通じて音楽を聞くようになった結果、CDを販売するだけでは楽曲がほとんど広まらない現状へのもどかしさも明かしています。

 SpotifyやApple Musicなど、音楽リスナーにすっかり身近となったサブスク。しかし以前から、アーティスト側が受け取る利益の少なさが一部で問題視されており、2020年10月の「BBC NEWS」はサブスクを巡る現状を報道。

 音楽業界にとって今やサブスクが大きな収入源になっているとする一方、Spotifyが再生数1回あたり0.002〜0.0038ポンド(記事執筆時点のレート換算でおよそ0.33〜0.62円、以下同)、Apple Musicが0.0059ポンド(およそ0.97円)という極めて低い金額しかアーティスト側に還元していないと指摘していました。

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