運転へたな人必見! プロレーサー脇阪寿一の安全運転講座「運転うまい人が常に考えていること」6選(1/2 ページ)
ドライバーの皆さんも全員必見〜。「交通事故ゼロ」目指しましょう。
レーシングドライバーの脇阪寿一さんが、自身のYouTubeチャンネル「脇阪寿一 Juichi Wakisaka Channel 11」を更新。「交通事故ゼロを目指しましょう!」と、運転がうまい人が常に行う安全運転のコツ、運転技術向上のポイントを解説してくれました。
【1】「違和感」を常に意識する
脇阪さんがもっとも大切にしているのは「違和感がないかどうか」。ドライバー自身が「いつもと違うこと、異変」にいち早く気付く“意識”です。
「これは、プロレーシングドライバーとして培った、“クルマを安全に目的地(レースではゴール)まで届ける能力”です。きっと皆さんの運転技術向上に役立つと思います」。
例えば、周囲に誰か・何かがないか、パンクはしていないか、クルマにキズはないか、ブレーキは正常か、エンジンに異音はないか……。何をそんなあたり前のことを、と思うかもしれません。しかし、それらを常に意識することで「いつもと違うクルマの異常」を察知でき、注意を向ける視野が大きく広がります。「違和感を覚えたら、それが解消するまで確認しましょう」。
【2】正しいシート/ハンドル位置、姿勢をとる
2つ目は「正しいシート/ハンドル位置、姿勢をとる」。運転姿勢はとても大切。正確な操作と即時の判断に必須です。「前のめりでハンドルを握ると感覚的にも物理的にも視野が狭くなります。違和感にも気付けなくなります」。
【3】交通の流れを乱さない
3つ目は「交通の流れを乱さない」。速度を出せばいい、自分は大丈夫、自分は速度制限を守っているからいい──ではなく、「“他のドライバー”のストレスにならない運転」を心掛けるようにします。例えば「走る速度が周囲と大きく違うと、前が大きくあき、そのクルマを先頭に後ろが詰まります。すると、後ろや周囲のクルマは違和感を覚えますよね。トラブルや事故、渋滞につながる可能性が高まります。交通の流れに乗る意識、これも大事です」。
この心掛けは、自分が歩行者のときも役立ちます。「危険を予測して、避けるための意識を持ちましょう。重要です」。
【4】クルマの能力を自身が把握する
4つ目は「クルマの能力を自身が把握する」。公道を運転するドライバーである以上、「クルマに詳しくないから/運転得意じゃないから」では済まない意識を持ってほしいと言います。
走行性能、車幅や全長、タイヤなどなど……自身が運転するクルマの性能、特性を理解していれば、仮に事故になりそうなシーンでも焦らず対処でき、適切に行動できるようになります。「クルマの性能を理解して最大限に発揮するためにメンテナンスを正しくやる、のも第一歩です」。
【5】みんなが走らないところは、通らない
5つ目は「みんなが走らないところは、通らない」。近道のためにショートカットしちゃうといったこともそうですが、それよりも一般的なこと。道路をよく見ると、クルマが通るところと通らないところでかなり明快に路面状況が違います。路肩や交差点などですね。
そんなクルマが通らない場所は路面が汚れていてホコリっぽく、飛ばされてきたガラス片やゴミなども散らばりがちです。「レースでも、レーシングラインを外すのは大きなリスク。パンクするかもしれない、危険かもしれない、滑りやすいかもしれない。異物が本当にあるかどうかではなく、そう感じて備える心掛けができるようになりましょう、ということですね」。
【6】危険を感じたときは、ブレーキを踏んで“まず速度を落とす”
6つ目は「危険なときはブレーキを踏んで、まず速度を落とす」。
ドライバーはもちろん状況に合わせて総合的に判断することが求められますが、「障害物を見つけて避ける。よくあることですが、ハンドルだけで避けるのは絶対にダメです。過信した急ハンドルで滑ったり、歩道へつっこんだりする危険、大いにあります」「まず速度を落とす。この意識が重要です」。
「こうして、同乗者、周囲に対する思いやりを持った運転ができるようになれば上級者です!」。
ファンからも「凄いためになる解説ありがとうございます!」「何度でも見返したい動画」「これからより一層安全運転を心がけます」などのコメントが多く寄せられていました。運転が苦手な人も、運転に自信がある人も、公道を走るドライバーは必見です。皆さんも意識して運転技能の向上、そして「交通事故ゼロ」を目指しましょう!
(カナブンさん)
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