SF漫画『攻殻機動隊』を日本の伝統芸能である“能”とVR(仮想現実)で表現する舞台が、11月4日に東京・豊洲「IHIステージアラウンドシアター」で開催される「自在化コレクション」に参加。作中でおなじみの「光学迷彩」を最先端技術で再現します。また、3日には同会場で演出をパワーアップした東京公演が予定されています。
「自在化コレクション」とは、現実とメタバース(仮想空間)を結ぶ仕組み(インターバース)を開発するカギとなる「自在化身体論」に基づいた研究成果を発表する場。「自在化」という思想のもとに科学者やクリエーターが結集し、最先端技術と芸術が融合したコンテンツが披露されます。
そして今回、漫画家・士郎正宗さん原作のSF作品『攻殻機動隊』を能とVRで表現したVR能「攻殻機動隊」が参戦。VR能は、メガネを使用せずに仮想現実を体験できる舞台で、当日は作中でおなじみの「光学迷彩」を最先端技術で再現したスペシャルバージョンが、360度全てで展開されるステージ上で公開されます。
2020年の初公演以降、東京や福岡、札幌など各地で上演されているVR能「攻殻機動隊」。演出は舞台版「攻殻機動隊ARISE」を手掛けた映画監督の奥秀太郎さんが務め、脚本は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」や「BLOOD」シリーズで知られる藤咲淳一さんが担当しています。
映像技術は数々の3D舞台を手掛けてきた明治大学教授の福地健太郎さんや、国内VR研究の第一人者で東京大学教授の稲見昌彦さんが担当。また、出演陣にも能楽師の坂口貴信さんや、観世三郎太さんなど豪華な顔ぶれがそろい、ナビーゲーターはアニメ「進撃の巨人」でコニー・スプリンガーとして出演した声優の下野紘さんが務めています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ここで言えない何かがある劇場版『攻殻機動隊 SAC_2045』 田中敦子、大塚明夫、山寺宏一のオリジナルキャスト3人に聞く本音
押井守版『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』から四半世紀以上、作品世界をともに創り上げてきた3人の実像と本音に迫りました。 - 『風都探偵』が舞台化決定! 東京・大阪で12月末から上演 左翔太郎役に和田雅成、フィリップ役に木津つばさ
脚本・演出は仮面ライダーシリーズ初の演劇化を手掛けた毛利亘宏さん。 - 「ウマ娘」が2023年1月に初舞台化 ダイタクヘリオス役の山根綺ら4人の出演者が発表
続報は2022年秋。 - 『進撃の巨人』がミュージカル化 岡宮来夢や松田凌ら出演、ファンの期待爆上げな再現度
PVがもはや実写映画。 - 魂が入ったアニメーション――押井守が語った実写「攻殻機動隊」の不思議な感覚と素子に残る“引っ掛かり”
実際のところ、押井守は何か新しいテーマや表現を持って再び「攻殻機動隊」を手掛けたいと思っているのだろうか? - 実写「リトル・マーメイド」「ブレット・トレイン」……物議をかもす配役のリアルな事情とは? ハリウッドのキャスティングディレクターにも聞いてみた
どの意見にも、それぞれのファンの真実がある。 - 「ルパン三世」次元大介の初代声優・小林清志さんが89歳で逝去 二代目継いだ大塚明夫「やがて次の世代に繋げていく所存」
浪川大輔さん、沢城みゆきさんら主要キャストが追悼コメント。 - 山寺宏一、林原めぐみとの日常エピソードに脳内再生余裕なファン続出 「加持さんがレイに怒られた」「良牙君を叱る女らんま」
日常会話がもはやアニメ。