『週刊少年マガジン』に掲載されていた野球漫画『ダイヤのA actII』が10月26日発売号で、第一部から数えて16年にわたる連載に幕を下ろしました。ところが余白の多い終わり方を巡り読者からは「打ち切りなのでは」との臆測が流れ、Twitterでは関連ワードがトレンド入り。作者の寺嶋裕二さんがTwitterを更新し、これを否定しています。
寺嶋さんは連載終了の理由として体力の低下や、スケジュール管理の難しさを上げつつ「何より自分自身が元気のない沢村を見たくなかったし、無理して話を進め、みんなの進路や人生を雑には決めたくなかった」と不本意な形で作品を続けていくことへ抵抗があったと説明。「最後にバカでギラギラした沢村が描けて嬉しかった泣」と自分自身、納得のいく最終回だったことを強調しています。
『ダイヤのA』は主人公・沢村栄純が地方から東京の強豪校に入学し、全国から集まったチームメイトと切磋琢磨(せっさたくま)しながら甲子園を目指す物語で、1年時の夏から秋大会を区切りに第一部完結。休載を挟み『actII』として再スタートしたいきさつがあるため、今回も『actIII』として復活するのではとの期待が寄せられていました。しかし寺嶋さんは「週刊連載でのダイヤのAはここで区切ることにしました」とはっきりコメント。また2017年から続くファンクラブも2023年でのクローズが発表されています。
一方で「これからのことはゆっくり考えます」と伝え、ファンや関係者への感謝をあらためて示した寺嶋さん。ツイートには日本語だけでなく、英語や中国語でも感謝のメッセージが寄せられていて「その後のストーリーが読めるのを楽しみにしております!」「寺嶋先生が納得いくラストに出来たのならファンの私も嬉しいです」とあたたかな声が寄せられていました。
『ダイヤのA』は2006年に連載を開始。2013年から2015年まではアニメが放送され、また舞台、ミュージカル化と多岐にわたってメディア展開され人気を博していました。最終回を巡っては連載打ち切りの定型としてネットミーム化している「俺たちの戦いはこれからだ!」に当てはまるとの声が多く、「こんな打ち切り方で本当にいいのか?」「16年間追っかけてきた人たちが本当につらくなる終わり方」と不満を訴える声がSNSに数多く投稿されていました。
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