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何が問題? プリキュアファンを毎年悩ませる「商標バレ」サラリーマン、プリキュアを語る(2/2 ページ)

プリキュアでも商標バレは毎年のように起こります(幸いにも2022年はまだ起きていません)。

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玩具解析バレ

 その他の「情報バレ」の一つに「玩具解析バレ」と呼ばれているものもあります。

 最近のプリキュアの電子玩具の中には、後に追加される新しいプリキュアの情報が既に入っていて、通常の操作では出てこないけど、後日発売される新しいアイテムと連動して玩具内の情報が解禁される、みたいなものがあります。

 それを意図的に操作し、情報を解析してネットなどに拡散する行為が「玩具解析バレ」です。

プリキュア
プリキュアの電子玩具の中には秘密の情報が入っていることがあります(出典:Amazon.co.jp

 かつては匿名掲示板でひっそりと公開されることが多かったのですが、最近ではYouTubeなどでPV稼ぎのために使われることも増えています。

 「たまたま見ていたYouTubeのサムネイルで偶然ネタバレを見てしまった」という事故もよく聞くようになりました。これもなかなか防ぐことが難しいですよね。

 ただ「子どもが操作していたら、偶然にも新しいプリキュアが出てきてしまった」という例も多々あり、それを(良くないことだとは知らずに)SNSに上げてしまう人もよく見られます。このあたりの線引きが難しいですよね。自分で買った玩具をどう扱おうが自由、という意見もあります。

 玩具で遊んでいて偶然見つけても、個人の心の中にしまっておいてSNSで不特定多数に拡散するのは控えた方が良いかもしれません。こちらもマナーの問題になってはしまいますが。

関係者からのバレ

 最近では少なくなってきましたが、かつては業界関係者と思われる人が匿名掲示板やYouTubeなどに情報を流してしまうこともありました。

 「業者向けのカタログ」の情報だったり、『たのしい幼稚園』『おともだち』といったプリキュア情報の載っている児童誌の画像だったりが発売前にリークされることもありました(これらは完全にアウトな案件ですね)。

 最近は情報の規制が厳しくなってきたのか、あまり見掛けなくなってきました。

 その他にもあらゆる所からバレは起きてしまいます。

 故意ではないものとしては「グッズ製作業者が公式の情報解禁前に、Amazonなどの通販サイトにうっかりグッズの画像を載せてしまい、次のプリキュアのビジュアルが判明してしまう」などもよく起こることの一つです。

 昨今では、廃棄されるはずだった印刷物の損紙(ヤレ紙)からビジュアルのバレが発生するなど、もはや何が起きるのか分からない世界となっています。

プリキュア
グッズ作成業者からうっかり漏れることもあります(画像とバレは関係ありません)(出典:Amazon.co.jp

 新しいプリキュアのグッズを製作している業者には、情報解禁前には当然厳しい情報規制がされています。しかしその網をかいくぐり情報が漏れてしまう例は枚挙に暇がありません。SNS時代にはどこで何が漏れるのか分からなくなってきています。

 ただ重要なのは、これらの「バレ」を偶然見かけてもそっと心の中にしまって決してネットで拡散しないことです。

「情報バレ」の何が悪いの?

 「バレの何が悪いの?」

 「別に自分がバラしたわけではなく、SNSで回ってきた画像なのだからTwitterで拡散して何がいけないの?」

 そう思われる方もいるかもしれません。

 しかし、次期タイトルやビジュアルを「制作者が意図するタイミングじゃない時期や場所で拡散する」ことは東映アニメーションの商売を邪魔すること、つまりは利益を損ねることにつながっていきます。それは「プリキュアというコンテンツの首を絞めること」に他ならないのです。

プリキュア
プリキュアにもたくさんの商品が展開されています(出典:Amazon.co.jp

 かつて「スター☆トゥインクルプリキュア」のプロデューサー、柳川あかりさんは、講演の中で「プリキュアのプロデューサーの仕事の一つに情報の管理があり、いつ、どの情報を出すのかにはかなり気を使って統制している」旨の発言がありました。

 あるコンテンツが作られ、どのように情報を開示し、そこからどのように利益を出していくのかは綿密なロードマップが敷かれています。

 そこではたくさんの関係者がその日に向けて動き、最大限に効果が出るようにコントロールしているのです。

 それを全くの部外者が、承認欲求のため、お金のために勝手に情報を拡散して良いものではないのです。情報バレのせいで売り上げが左右されることも十分に考えられます。

 プリキュアが好きであるならば、なおさらプリキュアの足を引っ張る行為をしてはいけません。

 自分はバレを見たって平気だからといってSNSで「拡散」する行為は、東映アニメーションの商売の邪魔をするということにつながっていきます。公式から正式に発表になってから大々的に騒げばよいのです。

バレを見たら、どうするのが良いのか?

 「情報バレ」はコンテンツを楽しみにしている人にとって、とても腹が立つ行為かと思います。自分も意図しないタイミングでバレを見てしまったときはものすごく怒りが湧いてきます。

 もちろん自分から拡散しないことは当然として、うっかり「バレ情報」を目にしてしまった場合、どうすればよいのでしょうか?

 これは下記に集約されるかと思います。

 ・スルーする。話題にしない。そのワードを含むツイート自体をしない
 ・公式サイト、公式Twitterなどを確かめる

 まずは完璧なスルーです。「新しいプリキュアの商標登録来たってホント?」「ネタバレみちゃった!!」みたいなこともつぶやかない方が良いと思います。ぐっと我慢です。

 その後は常に「公式サイト」「公式Twitter」などの発表を基準としておくことが確実です。「公式が発表していないものは公式情報ではない」くらいの心構えをしておくとよいと思います。

 ただ、プリキュアや戦隊、仮面ライダーなどのニチアサコンテンツは毎年新しく入ってくるファンも多く「バレ情報の拡散が良くないことだと知らずに無邪気に拡散している人」もかなり多く見られます。そんな人は「知らないだけ」なので優しく対応していくことも必要ですね。

プリキュア
CDジャケットでも情報公開前はネタバレ防止の措置が執られています。画像は解禁前のもので、菓彩あまね(左)のハートフルーツペンダントが描かれていません(出典:Amazon.co.jp

 「バレ」は意識しないと完全に防ぎきれません。自分もここ数年は必ずどこかから不用意に目に入ってきました。

 かつて、匿名掲示板が主流だった時代は、わざわざ自分から見に行かなければ情報が得られませんでしたが、今やSNSが主流となり意図せずに情報が目に入ってしまう機会が増えてきました。

 今のところ、ニチアサの「情報バレ」に関しては「自己防衛」する以外に道はありません。Twitterであれば、ミュート、ブロックなどを駆使して自分のタイムラインを自分で構築する以外にネタバレを防ぐ方法はありません。

 そもそも「結局数カ月後にはみんなが知ることになる情報」にいったい何の価値があるのかが自分は不明なのですけどね。

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