映画「THE FIRST SLAM DUNK」が12月3日に公開。公開前には一部批判の声もあがっていたものの、原作者の井上雄彦さんがTwitterでつづったコメントに、いち早く見に行った観客からは「スラムダンクを描いてくれて、映画化まで。本当にありがとうございます」「“ダンコたる決意”で鑑賞させていただきます!」と熱い思いが集まっています。
井上さんは同作で、監督と脚本を担当。Twitterでは「23の教室の黒板にチョークで漫画を描き終えて、『誰が来てくれるかな、来てくれると良いなー』と白い息を吐きながらホウキで校内を掃除してた寒い朝」と2004年にジャンプ・コミックス版単行本日本国内発行部数が1億冊を突破した際の感謝企画を回想。廃校の黒板にチョークで物語の“その後”を描き、当時大きな話題となりました。あの伝説の続編。
「あれから18年の間、世の中も個人的にもいろいろな体験があって、それでも何とかこの今日を迎えることができて、気持ちはあの時と同じ感謝でいっぱいです」と熱くつづり、「ただの紙からスタートして、作品を通して数え切れない人々と出会うことができました。ありがとうございます」と感謝の思いを伝えました。
映画公開前には、90年代のテレビアニメ版から声優が総入れ替えとなったことを前売り販売後に発表したり、制作スタッフが原作を知らないことを公言するインタビューを公式サイトに掲載したりする一方で、かたくなにあらすじや主人公チーム以外の登場キャラは伏せたままというプロモーションの“ズレ”にさまざまな観点から批判の声も多々あがっていましたが、井上さんの思いを受け、観客からは熱いコメントが続出。
「早速観てきました。むちゃくちゃ感動しちゃいました。新たなSLAM DUNKを観られた今に感謝しかありません!!!」「私の青春そのもので人生の一部。いっしょに歳を重ね、同じ時間を過ごし、彼らは私のなかでずっと生きてます」「これ以上に大好きな漫画はありません。息子にも引き継がれ、今も30年前の漫画を毎日読んでます。映画予約しております」「ここまで頑張って作品を作り上げて下さり、井上先生、そのほかの関係者の方も本当にありがとうございます!」と感謝の声が寄せられました。
『SLAM DUNK』は1990年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され、国内におけるシリーズ累計発行部数は1億2000万部を突破。高校バスケを主題にした漫画の代表作で、“同作に影響を受けてバスケ部に入った”という生徒が続出するほどの社会現象を巻き起こしました。聖地である鎌倉高校前駅に国内外からファンが殺到し、地元が苦言を呈するなど、完結から24年がたった現在も人気を保持しています。
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