YouTubeチャンネル「musubiyori」に投稿された、パパの足にしがみついて仕事に行かせない猫の動画が、「うう、、こんなの出かけられない、、可愛すぎる」「全力でしがみついてますね笑。可愛すぎます」と話題になっています。動画は記事執筆時点で16万1000回再生を突破、8800件を超える高評価を獲得。
話題となっているのは、元保護猫の「エース」くんです。2019年、足に大けがしていたところを沖縄で保護され、殺処分寸前で埼玉の保護猫カフェ「ねこかつ」へ移動。両後ろ足と尻尾の切断という大手術を乗り越え、2020年3月、推定1歳のときに現飼い主さんの家族の一員として迎えられました。飼い主さんのお宅には、先住の元保護猫「おむすび」ちゃんもいて、シャイなおむすびちゃんがコタツになかなか入れない様子は、以前も話題となりました(関連記事)。
ある朝、仕事に出かけようとしているパパの足にエースくんがしがみついていました。足の甲に頭を乗せ、両前足でしっかりパパの足をつかみ、「行かないよね?」と甘えています。最近ベッドで上手に添い寝ができるようになったエースくんなのですが、昨日はソファでぐっすり眠っていたので、パパママと一緒のベッドに移動させずにそのままひとりで寝かせたのが、ご不満のようです。
パパの足に顔を埋め、離してくれそうにないエースくん。ママが「連れて行ってもらいな?」と言うと、パパさんは「一緒に行くか」とエースくんを抱き上げて立ち上がりました。一緒に出勤……!? とはいかず、残念ながら今日もやはりお留守番のエースくん。在宅ワーカーのママさんが、毛布にくるんで抱っこしてお仕事をすることに。ママの胸でしばらく甘えると、満足したのか、デスクの上にあるベッドでママさんに見守られながら安心しておやすみタイム。パパのこともママのことも大好きで心から信頼しているのが分かります。
甘えて一眠りして、いつもの元気を取り戻したエースくんは、洋服を着替えさせてもらって、お遊びタイムです。足としっぽのない下半身を保護する筒状の保護服を着せてもらうのも人間の子どものように片方ずつ前足を通して、とても上手! エースくんのプレイスペースには、万が一落ちて怪我などしないよう、ママが大きなクッションを敷いてくれていて、エースくんは他の猫ちゃんたちと同じく自由に遊び回ります。
大好きな猫じゃらしで夢中になって遊ぶ姿に、ママは「すごいね生きがいいの?」と聞くと、「ニャア」と答えるエースくん。高いところにある猫じゃらしだって、前足だけで上手に段差を使って自分で取ることができます。その都度「お〜、すごい」とほめてあげるママの声がとっても優しい!
保護された当時、両後ろ足の切断手術が終わった後、せっかく残した尻尾を自分でかみちぎってしまい、尻尾も根元から切断することになったエースくん。エリザベスカラーが取れると、今度はおなかの皮膚をかみちぎってしまうような状態でした。担当した獣医師さんと保護団体のスタッフさんは頭を抱えながら、圧迫排尿を覚えたりどうしたら幸せになれるかを考えたり、小さな命と真剣に向き合ってきて、エースくんは今の飼い主さんと巡り合うことができました。
両後ろ足がない猫ちゃんと暮らすことは、日々のお世話でほんの少しやることが増えるだけ。“みんな同じ命”と愛情を持って、他の猫ちゃんたちと同じようにかわいがり一緒に暮らしている飼い主さんとエースくん家族は、毎日幸せいっぱいです!
パパママが大好きな甘えん坊で、飼い主さんいわく「2本足だけど2倍速な身のこなし!」なわんぱく坊やエースくんの成長の記録は、YouTubeチャンネル「musubiyori」で見られます。
画像提供:YouTubeチャンネル「musubiyori」
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