2009年に逝去したマイケル・ジャクソンの伝記映画「Michael(原題)」でマイケルの役を、おいのジャファー・ジャクソンが演じることが発表されました。監督は「キング・アーサー」(2004年)「イコライザー」(2014年)「自由への道」(2022年)などで知られるアントワーン・フークアです。
フークア監督はSNSにマイケルに扮(ふん)し鏡の前に立つジャファーの写真を投稿し、「キング・オブ・ポップとなった男の旅路を描く映画で、ジャファー・ジャクソンがマイケルを演じることを発表でき誇らしく思います。近日公開予定です」とコメントを添え発表。この写真ではジャファーが「ビリー・ジーン」を思わせる帽子や白靴下、ローファーといういでたちでマイケルの象徴的なポーズを取っています。
ジャファーも自身のInstagram初投稿として同じ写真をシェアし、「マイケルおじさんの物語をもう一度よみがえらせることができ、恐れ多く、光栄です。世界中のファンの皆さん、すぐにお会いしましょう」とコメントを添えています。
ジャファーは、マイケルの兄でジャクソン5のメンバーでもあるジャーメイン・ジャクソンの息子で現在26歳。2019年にシングル「Got Me Singing」をリリースし、シンガー/ダンサーとして活躍しており、メジャーな映画に出演するのはこれが初めてだということです。なお、監督やジャファーが投稿した写真はジャファーにとって母親違いの兄であるジョーディン・ジャクソンによるものだとのこと。
同作のプロデューサーは英ロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」を制作したグラハム・キング。彼は米Variety誌へジャファーのキャスティングについて「2年以上前、彼に会ってマイケルの精神と人格を自然に具現化する方法に圧倒された」「それはとてもパワフルなもので、世界中探しまわっても彼以上の適役はいないことは明らかだった」とコメントしています。
また、マイケルの母キャサリン・ジャクソンは、「ジャファーは私の息子を体現している。彼がエンターテイナー、パフォーマーというジャクソンの遺産を受け継ぐのを見るのが楽しみです」と期待を寄せています。
この発表にネットでは、「えええ! おいっ子なの?」「ジャファーの中には若い時のマイケルが見えるよ。特に甘い声のトーンとか」とそのキャスティングに純粋な驚きを寄せる人や、「彼は演技できるんだろうか。確かに顔は70〜80年代のマイケルにそっくりなんだけど、伝記映画では外見より存在感や演技が重要」と俳優としてのキャリアを積んでいないジャファーの演技に疑問を感じる人、また「でも彼は完璧には踊れなくて、普通に踊れるって感じなんだけどな。マイケルのようではないというか」とダンスシーンへの不安を寄せる人など、さまざまな反応が寄せられています。
また、YouTubeで公開されているジャファーの「Got Me Singing」MVには、「うん、彼の声の中にはたくさんのマイケル・ジャクソンが感じられるよ」「すばらしい声」「マイケルが彼の中に入ってきたみたい」「ジャクソン家は地球上で最も強い遺伝子を持ってる」「いや、お父さんのジャーメインの方が似てると思うけど」など、さまざまな意見が交わされています。
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