ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが名コンビを組む「バッドボーイズ」シリーズの第4作目が正式に決定したことを、現地時間1月31日ソニーピクチャーズと両俳優がInstagramで発表しました。これはウィルが第94回アカデミー賞で起こした平手打ち事件後、初めて決定したプロジェクトとなります。
「そろそろだろ!」とのコメントとともにInstagramへ投稿された動画は、ウィルが車に乗ってどこかへ行く場面からスタート。ある家に到着し呼び鈴を鳴らすとマーティンが出迎え、「そろそろだろ?」「そろそろだろ!」とハイテンションで言い合う2人は作中のマイクとマーカスそのままの仲の良さです。
そしてウィルは指を4本立て、今度は4作目になることから「バッドボーイズ・フォー・ライフ(Bad Boys four Life)だ!」とタイトルを告げましたが、前作の「バッドボーイズ・フォー・ライフ (Bad Boys for Life)」(2020年)がもうそう呼ばれてただろとマーティンから突っ込まれ、「そう呼ぶべきじゃなかったな」と若干テンションを下げつつ、気を取り直して公式に“4”の発表ができることを喜び終了します。
この発表には「マジで?」「俺らも準備できてるよ!」「バッドボーイズが帰ってきた!」「3作目大好きだったから、4作目はもっと面白くなるはず! ポジティブでハッピーなウィルを取り戻してほしい!」など、シリーズのファンは興奮を隠しきれないようです。
ウィルは2022年3月のアカデミー賞授賞式で、ウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの脱毛症に関するジョークを飛ばした司会のクリス・ロックを平手打ちし、10年間の授賞式出席禁止処分に。俳優としては目に見えて表舞台から遠ざかっていくことになりました。
主演映画「自由への道」はApple TV+での配信が2023年に延期されると囁かれていましたが2022年内での配信が決定。ウィルが俳優としてカムバックする良いニュースの1つではありましたが、奴隷解放の物語にアクション要素が織り込まれたことが評価を難しくしてしまったもようです。
「バッドボーイズ」シリーズは1995年の第1作目からヒットを飛ばし続けるウィルとマーティンにとって当たり役と言って良い作品。マイアミ市警で働く性格が真逆だけど相性の良い2人の刑事による掛け合いと、キレのあるカメラワークが観客を引きつけ、2020年1月に公開された第3作目の「バッドボーイズ・フォー・ライフ」は、3月半ばからCOVID-19の影響で映画館が閉鎖されたにもかかわらず全世界で約4億2600万ドル(約553億9000万円)の興行収入をたたき出しています。
平手打ち事件後、それでもアカデミー主演男優賞を獲得したウィルに対して、マーティンは自身のInstagramでオスカー像を持ったウィルの写真を投稿し「オスカー受賞おめでとう、ブラザー・ウィル・スミス」と祝福のコメントを送っていました。これには「クリス・ロックを支持するのか? それともウィルの付き人みたいに振舞うのか?」と批判する声が寄せられ、「兄弟、友達を応援しているだけで発狂してる人たち、ほかにやることないの?」と友人関係を築く2人に誰かが口をはさむ余地はないという声や、「マーティン、バッドボーイズ4のプロデューサーや制作陣に教えてあげてよ。私は、そんなの関係ない、観たいんだって! これはエンターテインメントなんだもん、ただ『バッドボーイズ』シリーズのファンなんだよ」と「バッドボーイズ4」をただ望むファンからのコメントが寄せられていました。
また、「バッドボーイズ4」も企画は延期か中止になるだろうと報道されてきました。しかしソニー・ピクチャーズのトム・ロスマンはこれを否定。「車は動いていなかったので、ブレーキをかけることもできなかった」とそもそのこの企画は始まっていないものだとコメントしたうえで、「ウィル・スミスを長年知っていて、彼がとても善良だということ以外、私がコメントすることではないと思います」「あれはとても良い人が、世界の眼前でとても悪い瞬間を迎えたという一例です。私は彼の謝罪と後悔は本物だと思いますし、許しとあがないを信じています」と述べていました。
監督は第3作から務めるアディル・エル・アルビとビラール・ファラーのコンビとなる予定です。
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