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ノーベル文学賞作家の大江健三郎さんが3月3日未明、老衰のため逝去したことが分かりました。88歳でした。
葬儀は家族葬で執り行われたとのことで、後日お別れの会が予定されています(期日未定)。
愛媛県喜多郡大瀬村(現・内子町大瀬)出身の大江さんは、東京大学在学中の1957年、『奇妙な仕事』で東大の第2回五月祭賞を受賞。1958年、23歳のときに『飼育』で芥川龍之介賞を受賞します。
数々の文学賞を受賞し、1994年には川端康成さんに次ぐ日本人2人目のノーベル文学賞受賞者に。その後も2013年の『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』に至るまで精力的な創作活動を続けていました。活動は、2018年から2019年に刊行された『大江健三郎全小説』にまとめられています。
また、『ヒロシマ・ノート』(1965年)、『沖縄ノート』(1970年)などのルポルタージュや新聞、雑誌などでの社会的発言でも注目を浴びた大江さん。核問題をはじめ現代日本のさまざまな課題へ向き合ってきました。
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