安藤優子、大江健三郎さんを追悼 駆け出し時代の貴重な2ショットも「たくさんのことを学ばせていただきました」（1/2 ページ）

大江さんは3月3日未明、老衰で逝去しました。

[ケンゾー，ねとらぼ]

　ジャーナリストの安藤優子さんが3月15日、Instagramを更新。3月3日に逝去した小説家の大江健三郎さんと撮影した昔の写真を公開し、追悼のメッセージを送りました。

かつての安藤さんと大江さん（画像は安藤優子Instagramから）

　安藤さんによると、報道の仕事にアルバイトとして入ってすぐ、大江さんと反戦・反核を考える企画でオーストリアからドイツまで一緒に取材したそうです。

　「ウイーン大学の学生とディスカッションをしたり、緑の党の方たちを取材したり、常に静かにみなさんの言葉に耳を傾けられる大江さんの姿に、まだまだ若造の私は色んな意味でたくさんのことを学ばせていただきました」と貴重な機会だったことを明かしました。

　取材当時、夕飯に生肉のタルタルステーキを食べ、そろって具合をこわしたこともあったと振り返った安藤さん。「その時、大江さんが街中で買い求めて贈ってくださったエッチング（銅版画）は、大切に大切にしています」と、「街中で見かけたアンドウさん」の言葉とともに贈られた絵の写真も公開しています。

大江さんからもらった銅版画（画像は安藤優子Instagramから）

　「旅先で、絵をプレゼントしてくださったそのお人柄は、どこまでも静かで、優しく、温かい、でもとってもユーモアもあって」と大江さんを称賛しました。

　「心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼した安藤さん。投稿には、「素敵なエピソードをありがとうございます」「貴重な写真とお話しありがとうございます」「ステキな大切な思い出ですね」などとコメントが寄せられています。