お仕事には、本当に「楽しい!」と思える場面も「たの……しい……」とでも思わないとやっていけない場面もよくあるもの。そんな世の中の“あるある”をご紹介する企画「お仕事楽しい」。今回は五月雨(さみだ)れを集めれば最上(もがみ)川? というお話です。
さみだれをあつめてはやし……って、芭蕉だっけ?
同じ客から朝からずっとバラバラ来る注文メール全部に「五月雨式に申し訳ございません」ってついててこんだけ集まったらもう最上川だろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(さっさんのツイートより)
さっ(@Sa_ssan)さんのお話。その日は同じお客さんが、何度も注文メールを送って来てへきえきとしていたそうです。特にその全てに「五月雨式に申し訳ございません」と書かれていたため、思わず「これだけ五月雨が集まったらもう最上川だろうが!!」と心の叫びを投稿したのでした。
「五月雨をあつめて早し最上川」は、江戸時代前期の俳人・松尾芭蕉の作品で、紀行文『おくのほそ道』におさめられている一句です。芭蕉の作品の中でも特に知られているものの1つで、「古池や〜」「夏草や〜」などと併せて、教科書や文学作品などで触れたことがある人も多いのではないでしょうか。
このツイートには「五月雨も 集まりゃ最早 最上川」「『五月雨式に申し訳ございません』というビジネスメール独特の表現を理解した上で、これだけのいいねやRTの数の人の間で、芭蕉の句が共有できていることが、すげぇなぁと思います」「最上川だろうが、とかいう一生に1度しか聞けなそうな怒号」など、五月雨からのつなげ方への秀逸さに感心する声が寄せられています。
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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