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「この図書館に探している本があると聞いて」 → ありません 行き違いが起きた驚きの理由とは(1/2 ページ)

クロスチェック大事……!

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 今後誰でも遭遇しそうな話を、イラストと共にご紹介する企画「気をつけましょう」。今回は咲羅(@skr_0221)さんが図書館の司書から聞いた、驚きの出来事です。

chatgpt (イラスト:野田せいぞ

便利なAIを使った落とし穴……!

ちょっと図書館の人と話す機会があったので書いておく。
利用者から「この図書館にあると聞いた本を見せて欲しい」とのレファレンスがあったので調べると、どうもその図書館には無い資料だったので司書が「その本はどこで(誰から)その本があると聞かれましたか?」と聞くと
「ChatGPTがここと隣町の図書館にあると言っていたから来た」と利用者は答えたそうなので、全国の図書館司書の皆さん、これからそういう利用者の方が増えてくるかもしれません&既に出てきているかもしれません……。
これ恐ろしいのが、まだ実在する資料が図書館に無かったというパターンだったので、1番恐ろしいのは「存在しない著者名と存在しないタイトルの資料を参考論文として吐き出したchatGPTの資料」を探しに図書館に来る人がいるかもしれないと言う未来が今の時点で考えられる…

(咲羅さんのツイートより)

 その司書さんは、ある利用者から「この図書館にあると聞いた本を見せてほしい」とレファレンスを受けました。しかし、調べてみても館内にその資料は見当たりません。そこで、その話をどこで聞いたのか確認しました。

 すると、その利用者は「ChatGPTが図書館にあると言っていた」と答えたそうです。つまりAIが誤って教えていたということ。こういった事例は、これから図書館に限らず増えてきそうですね……!

 ツイートを見た人からは「言葉の組み合わせだからなぁ」「見分ける力が必要ですね」「情報の信頼の裏付けは自分でとらないとなぁ」といったつぶやきが出ました。注目を集める「ChatGPT」ですが、現時点では決して万能ではありません。自分自身でも情報をしっかりクロスチェックしたいですね。

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