古井戸の水を抜いてみたら何が出てくるのか……? その様子を捉えた動画がYouTubeに投稿され、記事執筆時点で再生数102万回、1万件以上の高評価を獲得。投稿は「マジで知らないことだらけでおもしろい」「こんなにワクワクするなんて!」「宝探しみたい」と反響を集めています。
昆虫やきのこなど、さまざまな生物の調査のために各地を駆け巡っているうごめ紀さん。以前はしらすパックに混入した“しらすモンスター”を発掘する動画が話題になりました(関連記事)。
うごめ紀さんは、これまでもトンネル内や地下鉄の駅内で染み出す地下水から特殊な甲殻類を探してきましたが、色が真っ白になったり目が退化していたりする完全な地下水生生物はまだ見つけられていないとのことでした。今回は希少なメクラゲンゴロウやムカシゲンゴロウなどの地下水生生物見つけるために、古井戸の水をポンプで採取して調査を行います!
かなり深さのある井戸に電動ポンプを落とし、水を抜いていきます。所有者から、井戸が「何十年も使われていない」ことを聞き、地下に生物が棲んでいるのでは? と声を弾ませるうごめ紀さん。
国立科学博物館の昆虫研究者である茶さんとともに、汲み上げた井戸水が出てくるポンプの先に採集ネットを装着します。井戸の中にはゴミが溜まっているのかと思いきや、透明で綺麗な水が噴き出しました! そのまましばらく井戸水を出し続け、ネットに生物がかかっていないかどうかを都度確認するという地道な作業です。1回目は何も採れませんでしたが、2回目の採取で現れたのは……?
発見したのは、目視するのが難しいほど小さい「ケンミジンコ」! 地下水生かどうかは不明とのことでしたが、生命体の登場にうれしそうな一同。うごめ紀さんの自宅の顕微鏡で確認すると……?
やはりケンミジンコ目の一種とのこと。うごめ紀さんによると、目が退化していないため地下水に特異的な種ではないのかもしれないとの見立てでした。
3回目の採取では残念ながら何も発見できず……。そこで、井戸水を撹拌することで沈んでいる生物を回収する作戦に変更します。うまくいくのでしょうか?
その後も作業を繰り返しますが、小さな貝や、井戸の壁面にいたと思われるクモを発見したほかは、なかなか生物に遭遇することができません。地下水生生物探しは本当に大変な作業ですね……。日も暮れ始め、残すはラストチャンスの1回となりました。採取した水を眺めながら「厳しいか?」と漏らすうごめ紀さんでしたが、そのとき……!
甲殻類のようなものを発見しました! 自宅に持ち帰り顕微鏡で確認すると……? なんと、狙いの一つだった「メクラミズムシモドキ」だということが判明! その体長はわずか2ミリ。地下の生物らしい体の白さですね! うごめ紀さんによると、メクラミズムシモドキはウミミズムシ科で、海に生息するウミミズムシの仲間が陸上の地下水に適応して進化した種類だといわれているそうです。死骸ではあったものの、無事に地下水生生物を採集することができたのでした。この結果に対し、コメント欄には「面白かった!」「地下の未知の生き物ってロマンありますね!」「全人類がワクワクする産物」「次も期待!」など大盛り上がりの声が寄せられていました。
YouTubeチャンネル「うごめ紀 」では、さまざまな昆虫やきのこを探しに行ったり、その驚くべき生態に間近で迫ったりした動画を公開中。きのこに寄生された昆虫の様子など衝撃的な動画も公開されていますが、これも自然界で実際に起きているいとなみ。普段目にすることのない生き物たちの世界をのぞくことができる動画の数々には、知的好奇心が刺激されます! 専門知識を交えながらも分かりやすく解説してくれるうごめ紀さんのナレーションも魅力的です。
画像提供:YouTubeチャンネル「うごめ紀 」さん
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