プリキュアシリーズ初の舞台化、なぜ男性キャストを起用? 鷲尾天が思い明かす「男性だけで『これはプリキュアだ!』と言える作品は作れるのか」(1/2 ページ)
これまでのイメージを打ち破る挑戦の意味を込めているようです。
「プリキュア」シリーズ初となる舞台「『Dancing☆Starプリキュア』The Stage」のキャストビジュアルやコメントが公開となりました。
同作は、5人の男子高校生のダンスにかける日常と、プリキュアとしての使命を描くオリジナルストーリー。舞台ならではの演出、観客の目の前で繰り広げられる力強いダンス&アクションで、心躍る新たなプリキュアの世界が描かれます。
キュアトップを演じる田村升吾さんは「このお話を頂いた時は凄く驚きましたが、二つ返事でやらせて下さいと伝えました」とコメント。「プリキュアファンの方も、男子!? 舞台!? って驚きの連続だったと思いますが、アニメシリーズにリスペクトを持って舞台でしか感じられないあの心躍る体験を、新たなプリキュアを届けていきたいと思います。お楽しみに」とアピールしました。
また、スーパーバイザーを務める東映アニメーションのプロデューサー・鷲尾天さんは、男性キャストで舞台化する理由について、「答えは『創造と破壊』です」と回答。「2004年に始まった『ふたりはプリキュア』。徒手空拳で立ち向かうブラックとホワイトの姿は、これまでの女児アニメの常識を覆すものでした」とする一方、「女性が輝くための作品」「男性キャラは立ち入り禁止」「プリキュアかくあるべし」といったイメージに、制作側も縛られるようになっていったとのこと。
「20周年と銘打った今年、私たちはレギュラー初の男子プリキュア、未来の主人公たちを描いたオトナプリキュアなど、自分たちが打ち立てたイメージも壊し、再構築して前に進もうとしています」と、現在放送中の「ひろがるスカイ!プリキュア」や10月に放送開始予定の「キボウノチカラ〜オトナプリキュア'23〜」での挑戦に触れながら、「そして舞台。「男性だけで『これはプリキュアだ!』と言える作品」は作れるのか? これまでで最大の挑戦かもしれません。無謀な試みと批判を浴びることもあるでしょう。でも、挑戦したい。だってそれが『プリキュア』ですから」と、舞台化への思いを明かしています。
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