「1日10時間座れる椅子が欲しい」と店員に相談したら……　“根底を覆す返答”が目からウロコ（1/2 ページ）

高い椅子でもできないことはある。

　「たしかにそりゃそうだわ……」と思わされるツイートを、イラストとともにご紹介する企画「その視点はなかった」。今回は仕事用の椅子を求め、アーロンチェア（高機能ワークチェア）を試しに行ったときのお話です。

お高い椅子ではありますが……（イラスト：逆襲）

「1日10時間座ってちゃ駄目」

ハーマンミラーのショールームでアーロンチェアを試しながら「1日10時間くらい座っていられる椅子がほしいんですけど～」と言ったら歩くアーロンチェアみたいなスタッフから「1日10時間座ってちゃ駄目」って言われました。目からウロコでした。ハーマンミラー好きです。

それと「パソコン仕事なので少し前傾できると嬉しい」と伝えたところ「前傾しちゃ駄目。背もたれに体重預けて。ひじは机じゃなくてアームレストに預けて。ディスプレイは手前に寄せて。」と、これまで仕事への姿勢を全否定されました。ハーマンミラー好きです。

「見た目とか金額的にセイルチェアも気になっててぇ…」と言ったら「1日10時間座りたい人の選択肢じゃないです」と言われました。

（ショウジさんのツイートより）

　ある日、高級チェアのアーロンチェアを試すためにショールームに行ったショウジ（@shoz_）さん。「1日10時間くらい座っていられる椅子がほしいんですけど」と店員さんに聞いてみたところ、「そんなに長時間座ってちゃ駄目」と想定外の正論が返ってきたため、ますますアーロンチェアの製造会社であるハーマンミラーが好きになったと語っています。

　リプライ欄には「私も、1時間くらいかけて正しい座り方を教えてくれた上でときどき体をほぐしてほしいと言われて好感持てました」「あの会社は座り方講座をしてくれるし、なんならデータでくれたりもする良いブランドです」と似たような経験をした人の声が寄せられました。

　中には「無理に売りつけなくても客を買う気にさせる接客がさすがです」と、一見素直すぎる接客も一種の売り方なのではと考える人も。ショウジさんの一件も、一歩引いてお客さまのことを考える姿勢をあえて見せることで、興味を持ってもらう接客術のひとつ……なのかもしれませんね。