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漫画『山と食欲と私』作者、女性キャンパーの“ナンパ被害動画”に問題提起 自身の経験も告白「気をつけましょう」(1/2 ページ)

芸人のヒロシさんも「これ、男の俺でも嫌だわ。恐ろしい」と反応していました。

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 人気キャンプ漫画『山と食欲と私』で知られる漫画家の信濃川日出雄さんが6月9日にTwitterを更新。あるソロキャンパーの女性が夜半に見知らぬ男性にナンパされ、しつこくつきまとわれた際の動画を公開し拡散されていることを受け、「ブレーキが壊れた人に、どんな意識付けが有効だろうか」と問題提起しています。

 7日に投稿され、Twitterで話題となっている“ナンパ被害”動画。内容はソロキャンプを楽しんでいた女性が、夜半に突然見知らぬ男性からLINEを交換してほしいと話しかけられるというもの。女性はその態度に恐怖を感じ「警察を呼びますよ」と伝えると、男性はいら立ちをあらわにし「感じ悪いよ」「なんだてめぇ」「何が警察なんや」と怒気を帯びた口調で威嚇。さらにしつこくつきまとう様子が収められていました。

 信濃川さんは、『山と食欲と私』で描いた、主人公が迷惑なキャンパーにしつこくつきまとわれ困惑する話を掲載しながら「迷惑おじさんは孤立した存在です」「他者の『ソロ時間』を邪魔して平穏を汚さないこと。わきまえていれば、無害で平和なんだけど。ブレーキが壊れた人に、どんな意識付けが有効だろうか」とコメントしました。

山と食欲と私
『山と食欲と私』1巻書影(出典:Amazon.co.jp

 また「山のテント場にてソロ登山者同士が仲良くなることは多々ある」としながらも、「しかし、それは漆黒の夜道じゃない。明るいときに、きちんと挨拶をして、互いの顔をみて、お互いに喋りたい気持ちなのかどうかを測って、それから少しずつ少しずつです」と、夜に突然話しかけるという男性の行動を問題視。

 当事者に言葉が届くとは思えないとしながら、「一般的に、害を被る側が自ら気をつけたり、無害な人たち同士で注意喚起し合うよりもはるかに、害する者の心にアプローチするほうが難しい」「対処を超えて、世の中を良くするとか、社会を変えるとか、大テーマとなる」と社会において根本的な問題を解決する必要があるのではないかとつづっています。

 加えて、以前に同い年くらいの中年女性にしつこく話しかけられて困ったことがあるとも告白。「仕方がないので閉店オーラを出して対処しました」と当時を回想しながら、「おじさん→女性というベクトルのほうが多数ではあると思うが、まれに逆もあるので、まぁ気をつけましょう」と女性から被害を受ける場合もあるため、性別に関係なく気を付けてほしいと呼びかけました。

 また8日には、キャンプ愛好家で知られるお笑い芸人のヒロシさんも女性ソロキャンパーの動画をRTしながら「これ、男の俺でも嫌だわ。恐ろしい」「キャンプが台無しになるわね」と苦言を呈していました。

ヒロシ
ヒロシさん(画像はYouTubeから)

 Twitterでは、「これってただの付きまといやんねぇ…」「なんのために独りで来てると思ってる?」「あのキャンパーさん、とても怖かっただろうな…無事で良かった」「男女問わず対策は考えていた方がいい」といった声が寄せられています。

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