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山で失踪していたジュリアン・サンズ、発見遺体が本人と確認 生前最も幸せな瞬間は「輝かしく寒い朝の、山頂近く」と発言

お悔やみ申し上げます。

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 米カリフォルニア州サン・ガブリエル山脈のマウント・バルディで現地時間6月24日に発見された身元不明の遺体が、英俳優ジュリアン・サンズのものと確認されました。65歳でした。家族は登山に出掛けたジュリアンと1月13日から連絡が取れなくなり、精力的な捜索か続けられていました。

山で発見された遺体が英俳優ジュリアン・サンズのもとの確認
映画「アガサ・クリスティー ねじれた家」にも出演していた(画像は映画「アガサ・クリスティー ねじれた家」のInstagramから)

 サンバーナーディーノ群保安官局は27日、24日に発見された身元不明の遺体がジュリアンのものと確認されたことを発表。「死因についてはまだ調査中であり、検査結果を待っているところです」とし、「サンズさんの行方を捜すため、精力的に活動してくださったボランティアの皆さんに感謝いたします」と捜索に協力した多くのボランティアたちへ謝辞を述べました。

 登山愛好家であったジュリアンがサン・ガブリエル山脈へ出かけたあと、連絡が取れなくなったため妻が捜索願を提出したのが1月のこと。以来、ジュリアンの携帯電話を利用してマウント・バルディ周辺に的を絞り捜索が続けられていました。ジュリアンが失踪した時期、マウント・バルディは悪天候が続いており、捜索も決行できない日が続くなど難航。

 6月17日に行われた捜索でジュリアンを見つけることができず、なお続けられるとしていたものの、数日後に家族は声明でボランティアや捜索隊への感謝を述べ「すばらしい父親、夫、探検家、自然や芸術の愛好家、独創的で協調性のあるパフォーマーである彼の光り輝く思い出を、私たちはこれからも胸に抱き続けます」としていました。

山で発見された遺体が英俳優ジュリアン・サンズのもとの確認
ジュリアンが行方不明になった1月のマウント・バルディは非常に悪天候で危険だとされていたサンバーナーディーノ群保安官局のInstagramから)

 ジュリアンは「眺めのいい部屋」(1986年)のジョージ・エマーソン役で名前を知られるようになり、「ワーロック」(1989年)「オーシャンズ13」(2007年)「ドラゴン・タトゥーの女」(2011年)など話題作に出演。ドラマシリーズでは「24 -TWENTY FOUR-」シーズン5のウラジミール・ビエルコ役で知られ、その他「ヤング・スーパーマン」「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」などの人気シリーズに出演しています。また、日本ではHONDAのCMにも出演していました。

 ジュリアンは2020年のThe Guardian紙によるインタビューで、最も幸せな瞬間は「輝かしく寒い朝の、山頂近く」と回答。また、最も死に近づいたときは「90年代初頭にアンデス山脈で3人の仲間と、標高6000キロ地点でひどい嵐に巻き込まれた。私たちはみんなひどい状態だった。近くにいた数人は死んでしまったが、私たちは幸運だった」とも語っていました。

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