人間でも危険を感じるほど暑い日、東京・新宿区歌舞伎町の過酷な環境で限界を迎えていた野良猫。保護されて涼しい家の中で夏を過ごすようになった、幸せなビフォーアフターがTwitterに投稿され、記事執筆時点で84万件表示を記録しています。
2022年の夏ごろまで、生粋の野良猫だった白猫の「たにゃ」さん(男の子)。当時はどんなに気温が高くても彼の居場所は歌舞伎町の駐車場しかなく、目をチカチカさせながら鳴いていたといいます。
たにゃさんが現在の飼い主さんの家族に迎えられたのは同年9月ごろ。暑い夏のピークを乗り越え、さらに人間との暮らしにも慣れてきた現在のたにゃさんは、クーラーの利いた部屋でコロンと横になって、涼しさを満喫する姿がみられます。
そんなほっこりする変化ですが、飼い主さんは野良時代の写真を見て、「俺はなんで写真撮ってんだ?ミルクに氷入れるくらいしか、、思い出したら自分に腹が立つ」と振り返ります。
当時、コロナ禍の影響で仕事が立ち行かなくなり、また信じていた人からの裏切りなどもあって、人生に疲れていた飼い主さん。たにゃさんとはそのころ出会いました。
独りボロボロで過ごす姿が自身と重なり、その中でもたくましく生きるたにゃさんとの時間が生きる理由になった飼い主さんは、少しずつ距離を縮め、ボランティアさんたちの力も借りつつ保護することに成功。それでも「もう少し早くに保護してやれれば」と後悔しており、今でも「ごめんね」が口癖になっているそうです。
現在飼い主さんと暮らすたにゃさんは、リラックスしておなかを見せたり、自分専用のベッドで穏やかな寝顔を披露したりと、すっかり家猫に。保護することを決めたとき、保護団体の方に「生粋の野良猫だから(家猫にするのは)一筋縄ではいかない、覚悟してね」と言われたそうですが、それがウソのように安心しきった姿を見せています。
たにゃさんのアカウント(@kabukinoraneko)では当時からの日々がつづられ、ふたりを見守るユーザーからは、たにゃさんの変化に「私には希望を持てた目に見える」「やれることをやって命をつないだから、今がある」「今は幸せになって本当に良かったです」などのコメントが寄せられています。
8月2日には扶桑社より、フォトエッセイ『歌舞伎町の野良猫「たにゃ」と僕』が発売。歌舞伎町で生きる“1匹と1人”の物語が、写真とともに時系列を追って掲載されています。
画像提供:飼い主さん/たにゃ(@kabukinoraneko)さん
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