8月の星空や天文情報です。8月は2日と31日が満月です。31日の満月は同じ月の2回目の満月であるブルームーンに加え、1年のうちで最大の月、スーパームーンでもあります。また、13日にはペルセウス座流星群がピークを迎え、夏休みに様々な天体ショーを楽しめそうです。
「夏の大三角」に注目
8月は各地で梅雨明けとなり、晴れる日が増えて夏の星座を楽しめる時期です。
8月の宵の時間帯には、「夏の大三角」が空高く見えます。「夏の大三角」は3つの1等星、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んでできる大きな三角形です。暗い空であれば、「夏の大三角」の辺りから南の低い空へと続く天の川の淡い光も見ることもできます。
夏休みの時期、お子さんと一緒に「夏の大三角」を目印に、様々な夏の星座を見つけてみるのもおすすめです。
8月の満月は2回 31日の満月はスーパームーンでブルームーン
同じ月に2回満月がある時に、2回目の満月をブルームーンと呼ぶことがあります。2023年8月の満月は2日と31日で、31日はブルームーンにあたります。
また、8月31日は、1年のうちで最大の月、スーパームーンでもあります。31日は2023年の中で地球から最も近い位置で満月になり、2月6日の今年最も遠い満月に比べて視直径が約14パーセント大きく、光っている面積も約29パーセント広く、その分、明るくなります。
8月は2回の満月を是非、楽しんでみてください。
13日 ペルセウス座流星群が極大
13日には、三大流星群の一つであるペルセウス座流星群が極大を迎えます。月の影響は小さく、条件は良いでしょう。
最も多く流星が見られるのは、14日の夜明け近くとみられ、空の暗い場所で観察した場合の流星の数は、1時間あたり30個程度と予想されています。ピーク前後の11日の夜から14日の夜までは、普段より目立って多くの流星を見ることができるチャンスがあります。いずれの夜も、21時頃から流星が出現し始め、夜半を過ぎて薄明に近づくにつれて流星の数が多くなるとみられています。
お盆休みの期間ですので、ゆっくり流れ星を探してみるのもよいでしょう。
22日 伝統的七夕
22日は旧暦の7月7日にあたります。現在の暦での7月7日は、梅雨のさなかで、なかなか星が見られないことから、国立天文台が旧暦の7月7日にちなんだ、かつての七夕の頃を、伝統的七夕と呼んでいます。
現在の暦の7月7日は、今年も梅雨空で、星空観察にはあいにくの天気の所が多くなりました。伝統的七夕の日には、天の川やこと座のベガ(織姫)、わし座のアルタイル(彦星)など、夏の夜空に輝く星々を探してみてください。
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