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墓園で目撃した半裸のおじさん、家族に伝えると…… 【夏と言えば怖い話! ねとらぼ怖い話特集・2023年】(第1夜)(1/2 ページ)

連続で5つの怖い話をお送りします。

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 夏といえば怖い話。とても古い時代から続く夏の風物詩で、もともとは「お盆に現世へと帰ってきた、少なからずいる浮かばれない霊へ対する鎮魂」という意味を持っていたそうです。

 そこで今年は「ねとらぼ怖い話特集・2023年」として、読者やライターが実際に体験した怖い話を、5夜連続で皆様にお届けします。過酷な暑さが続いていますが、ほんの少しでも涼を取っていただければ幸いです。

 さて、第1夜は読者の「かき氷のシロップは全部同じ味」さんが寄せてくれた、不思議なおじさんのお話です。

水浴びをしていたのは……?

 私が16歳のとき、祖父のお墓参りへ行ったときのお話です。

 時期はちょうど夏、お盆のころでして、墓園には私と家族一行と同じように、お墓参りに来たであろう家族連れがたくさんいました。

 祖父のお墓がある墓園はそこそこ広く、施設内には売店なども併設された休憩所がありまして。私と家族はそこで休んでいたのですが……なんとなく周りを見回してみたところ、公園にあるような水道兼水飲み場で、半裸のおじさんが水浴びをしているのを見かけたのです。

 その日はとても暑かったですし、墓園の近所に住んでいるおじさんが、運動なり作業なりをした後、かいた汗を洗い流しつつ涼を取っているのだろうな、と思いました。公共の場で半裸になるのはさておいて、そう考えれば特になんでもない、ごく日常的な光景ですよね。

 ですがまだ若い当時の自分にとっては、少しおもしろい光景に見えたんでしょう。なんとなしに「水道でおじさんが水浴びをしているよ」と、家族みんなに伝えたんですよ。そうしたらみんないぶかしげな表情を浮かべて、こう答えたんです。

 「あなた何を言っているの、そんな人どこにもいないじゃない」

投稿者:かき氷のシロップは全部同じ味さん

構成・記事:たけしな竜美(@t23_tksn

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