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台風の目ってなに? できかたから勢力との関係まで、気象予報士が解説

台風の目はどうしてできるのか、台風の勢力との関係性、台風の目に入ると安全なのか、などについて解説。

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台風の目

 9月にかけては台風シーズンです。渦を巻いた台風の衛星写真を見た時に、ひときわ目立つ台風の中心にぽっかりと空いた穴が台風の目です。この記事では、台風の目はどうしてできるのか、台風の勢力との関係性、台風の目に入ると安全なのか、などについて学ぶことができます。

台風の目とは

 台風は、発達した積乱雲で構成されています。また、北半球では反時計回りに渦を巻いています。渦の中心付近には雲が少ないエリアがあり、このエリアを台風の目と呼びます。衛星写真で見ると、台風の目は円形に近く、直径は20〜200kmくらいです。

どうして台風の目ができるのか

台風の目

 地上付近の台風の風は、北半球では反時計回りに中心に向かって吹き込んでいます。中心付近に集まった空気は、遠心力の影響でそれ以上中心に向かうことができず、上空に向かい、上昇気流が発生します。

 この上昇気流に伴って台風の目を取り囲むように、背の高い非常に活発な積乱雲の壁ができます。この雲のことをアイウォールと呼びます。

さらに、中心付近の少なくなった空気を補うように、台風の目の中は、下降気流が発生しています。下降気流の場では雲が発生しないため、雲の少ない台風の目ができるのです。

台風の目と勢力の関係は?

台風の目

 台風の目が大きいほど勢力が強そうだと感じますが、実は、台風の強さは、中心付近の最大風速の強さで決まるという基準があります。

 台風が発達している最中は、台風の中心に吹き込む風が強まり、それに応じてさらに強い遠心力が働くため、台風の目は小さく、はっきりとしてきます。

 テレビの天気予報を見ていると、ときどき、気象予報士が「台風の目がはっきりしています」と触れることがありますが、これは、発達した台風への警戒を呼び掛けるためでもあります。

 台風の目が小さくはっきりとしていたら、その台風の中心付近の最大風速は強まっている最中ですから、台風の勢力は強いと判断することができるわけです。

台風の目の中は安全なのか

 台風の目の中に入ると晴れ間があり、風も比較的弱くなります。しかし、台風の目を取り囲むようにある積乱雲の雲の壁の存在を忘れてはいけません。

 再び雨や風が強まり、非常に危険な状態になりますので、台風は過ぎ去ったのかと勘違いしないように気を付けて下さい。

台風は過ぎ去ったのかと勘違いしないように気を付けて下さい

 台風の目が小さくはっきりとしているときは、台風が発達状況にあることを示しています。

 台風は1年を通して発生しています。そして、9月は台風シーズン真っ只中です。過去には10月に発生・上陸した台風により大きな被害がもたらされたこともあります。最新の台風情報はこまめに確認するようにして下さい。

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