人気TikToker・ゆりにゃ、詐欺案件投稿で恋人が涙の謝罪 インフルエンサーを巻き込んだ類似事件は過去にも（1/2 ページ）

消費者金融機関も注意喚起。

[川上酒乃，ねとらぼ]

　人気TikTokerのゆりにゃさんのInstagramを、恋人の齊藤太一さんが9月11日に更新。Instagramストーリーズで投稿した情報が詐欺と発覚し、被害に遭ったというファンの声を受けて謝罪しています。

涙を見せて謝罪する齊藤さん（画像はゆりにゃInstagramから）

　投稿の内容は、“大手企業が実施しているキャッシュバックのキャンペーン”をかたるもの。実際には企業の関与はなく、LINEを介して消費者金融サイトに誘導して口座を作らせた上でIDやパスワードを聞き出し、勝手にお金を引き出すという被害が発生することとなりました。ゆりにゃさんのアカウントでは、このキャンペーンをInstagramストーリーズでPRしており、複数のファンが被害に遭ったと主張しています。

ゆりにゃさん（画像はゆりにゃInstagramから）

　これを受け、11日には齊藤さんが涙を流しながら謝罪する動画を投稿。齊藤さんによると、仕事を受けた当時は詐欺だとは気付いていおらず、「今回だけは僕の独断でお得な物なら皆様に共有したいなという気持ちでストーリーを投稿しました」と当初から齊藤さん自身がゆりにゃさんを装って投稿していたと告白。「ストーリーとかの文章も僕がゆりかっぽくやってしまっていた」「ゆりかはこの案件自体あまり理解しておらず、状況が良く分かってない状況下で起こった事件になります」と説明し、ゆりにゃさんの関与を否定しています。

　齊藤さんは「この度は詐欺に合われた方々、本当に申し訳ないです。本当にごめんなさい」「相手のことをすっかり信じ切っていまして、たくさんの方に迷惑をかけてしまいました」と動画でも重ねて謝罪。「僕1人だけでやったことなので、ゆりかは責めないでください」「本当にゆりかに罪をなすりつけられたりとかそういうわけではなくて、本当に僕個人が勝手にやってしまったことです」と独断を繰り返し強調しており、報酬も一切受け取っていないと明かしました。

　なお、投稿時点で被害に遭ったと確認できたのは3人で、11日には警察署で相談したことも報告。警察では被害届を提出すればお金が返ってくる可能性があると伝えられたそうで、「弁護士を同行させて行くともっとしっかりと対応して頂けると思います」とも。また、偽のキャンペーンは現在も継続されているため、件のLINEアカウントをブロックするよう呼びかけています。

警察に相談したという齊藤さんの投稿（画像はゆりにゃInstagramから）

　これまでにも同様の詐欺被害は確認されており、消費者金融の「プロミス」は自社のサイトで手口を紹介しながら「自分に借入の意思がない場合は、他人から頼まれても自分の名前で契約しない」「契約したカードを他人に渡したり、ユーザーIDやパスワードを絶対に教えない」と注意喚起しています。また、人気インフルエンサーの投稿を用いた事件も過去に起きています。

　なお、今回の件に関してゆりにゃさん本人は、現在（2023年9月11日）までにコメントを発表していません。