「タイタニック号」ツアー潜水艇の海難事故、長編映画製作へ SNSでは批判の声も「早すぎる」「ドラマとして売るようなこと?」
「タイタニック」のジェームズ・キャメロンは作品参加の噂を否定。
タイタニック号の残骸を見学するツアー中に潜水艇「タイタン」が行方不明となった海難事故を題材に、事故後初となる長編映画が製作中と海外メディアで報道。SNSには「早すぎる気も」と批判的な声も投稿されています。
潜水艇「タイタン」は2023年6月19日、カナダ・ニューファンドランド島の南に約700キロの地点で消息を絶ち、アメリカ、カナダ、フランスの救助隊が大規模な捜索を開始。同月22日、潜水艇を運航していたツアー会社「オーシャンゲート」は、乗船していた同社CEOを含めて5人の乗客が全員死亡したとの声明を発表しました。
事故の映画化ついて、米メディア「deadline」は9月29日、マインドライオット・エンターテインメントが実話をもとにしたフィクションとして企画を進行中と報道。同社は9月に「サルベージド(原題)」のタイトルで、同事故をもとにしたドキュメンタリーシリーズ企画を発表していて、フィクション版ではホラーコメディー映画「ブラックニング(原題)」プロデューサーのE・ブライアン・ドビンスが参加を予定しています。
フィクション映画版は、5日に及んだ捜索の前・中・後を描いた作品になると予定しており、脚本のジョナサン・キーシーはメディアに向け「悲劇に巻き込まれた全ての人と遺族に敬意を表するだけでなく、(世界中のメディアですぐさま大きく取り上げられたことから)報道の在り方に疑問を投げかける」と制作趣旨を語っているといいます。
タイタン号の悲劇が早くも映像化されることについて、ネット上では「気になるけど。早すぎる気も」「ドラマとして売るようなことか?」「本当に真実を語ってくれるのであれば、映画としての価値がある」「こうなると思ってたよ…」「ばかげてるな」「お金儲けがちらついて悲しい気分になる」といった声が上がっています。
映画化を巡っては、事故後すぐの段階で1997年に映画「タイタニック」を手掛けたジェームズ・キャメロンの名前が挙がっていましたが、本人は即座に否定。キャメロンは7月15日に更新したX(Twitter)で、「私がメディアによる不快な報道に反応することはめったにないが、今回は言わせてもらう。私はオーシャンゲートの映画化企画を進めていないし、今後もあり得ない」と断言していました。
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