孫などが生まれた社員が年7日まで育児休暇を取得できる「まご・おいめい育児休暇」が、SOMPOひまわり生命保険でスタートしました。まだ幼い孫や甥姪、弟妹などがいる社員が、年7日まで育児休暇を取得できるユニークな制度です。どんな狙いがあって制度を作ったのか、同社に聞いてみました。
「男性社員が育休を取りにくい」現実に課題感
SOMPOひまわり生命保険によると、「まご・おいめい育児休暇」創設の背景には、男性社員が育児休暇を取得しにくい現状があったそうです。子どもが生まれた男性社員の多くが育休取得予定であったものの、取得には同僚や上司の理解が必要不可欠。育休を取った経験のない管理職が多いこともあり、結果として取得できないケースが一定数見られたといいます。
そこで同社は「社員の年齢や家族構成に関わらず育児休暇を取得する機会を増やす」ことで、育児に参加しやすい組織風土の醸成を目指すことに。具体的な施策として、「まご・おいめい育児休暇」を新設しました。
利用できるのは、まだ幼い孫や甥姪、弟妹などがいる社員全て。通常の育児休暇と同じように、子どもが生まれてから満2年1カ月までが対象期間となっています。
導入後すぐに複数の社員から反応があり、これまで育児休暇を取得したことのなかった役員や管理職からも、孫のために育児休暇を取得しようという声が出ているそうです。社員の家族からも「子育てに理解のある会社だ」と好意的な反応があるといいます。
SOMPOひまわり生命保険は、今後も社員とその家族が健康でいるための体制整備に力を入れていく考え。男女問わず社員の育休取得率を100%にすることを目指すほか、社員同士で育児やキャリアについて相談できる「ウェルカムサイン」制度なども活用し、育児について語り合う機会を増やす予定です。
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