厳戒態勢だったハロウィンの渋谷、例年とはどう違ったか ゴミ拾い活動を続ける「リアルライフヒーロー」に聞く(1/2 ページ)
人出や雰囲気は例年とどう違ったのかなど聞きました。
「【注意】渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません。」――区が来街を控えるよう呼びかけ、ハチ公像が囲いに覆われ、異例の厳戒態勢が敷かれた2023年のハロウィンの東京・渋谷。例年とどのような違いがあったのか、「リアルライフヒーロー」活動としてゴミ拾いを行っている方に聞きました。
話を伺ったのは、2018年から「リアルライフヒーロー」活動をしているスラウザー【R.L.H】(@skullrouser1996)さん。早朝からヒーロー衣装でゴミ拾いを行い(※今年は私服での活動)、街の平和に貢献してきました。
「6年間渋谷ハロウィン(ゴミ拾い)に来ているが、今回が過去一の警備であることは間違いない」。10月31日夜、こんなつぶやきをX(Twitter)に投稿したスラウザーさん。今年のハロウィンと以前の違いや感じたことを聞きました。
――例年と比べて人出や街の雰囲気など、どのような違いがありましたか?
スラウザーさん 街の雰囲気としましては、例年の渋谷ハロウィンに比べて大分人は減り、いつもの渋谷の混雑具合といった感じでした。
仮装をしているのもほぼ外国の方で、日本人ではほぼ仮装は見られませんでした。行政の呼びかけが効いているのだと思います。
――ゴミの量は例年と比べ変化はありましたか?
スラウザーさん 厳戒態勢のエリアはきれいでしたが、その外は結構ゴミが目立ちました。相対的にゴミの量は少なかったですが、例年のハロウィン明けの渋谷のようなゴミがないくらいきれいといった感じではありませんでした。
この辺はハロウィンを楽しみに来た人たちのゴミ拾いで溢れる例年の風潮の有無が関係してるかなと思います。
――大きな混乱やトラブルはなかったようですが、今回のような厳重警備を続けた方がいいと思いますか?
スラウザーさん 過去に軽トラックをひっくり返すような事件もありましたし、致し方ないところだとは思います。いずれは今年ほど警備を強化しなくてもいいよう、マナーを守る人が増えてほしいです。微力ではありますが、そのための協力は惜しみません。
「いつかこの日が馬鹿騒ぎでなく、楽しく社会貢献する日に変わることを、リアルライフヒーロー一同祈ってます」。ゴミ拾い最終日にスラウザーさんはXにこのように投稿しています。厳戒態勢を敷かれずとも、そのような日が来ることを願ってやみません。
画像提供:スラウザー【R.L.H】(@skullrouser1996)さん
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