旧ジャニーズタレントデザインの景品を急きょ変更 「当選後に知らされた」と久光製薬の対応に物議(1/2 ページ)
当初は岩本照さんと重岡大毅さんがデザインされていました。
久光製薬が、SMILE−UP.(旧ジャニーズ事務所)所属タレントをデザインしたQUOカードを景品としていたキャンペーンをめぐり、当選者が「当選後に景品の変更を知らされた」と指摘し、SNS上で物議をかもしています。
話題になっているのは、久光製薬が8月7日〜10月6日に実施していた、対象商品の購入で応募できる貼り薬「フェイタス」のキャンペーン。フェイタスのCMにはSnow Manの岩本照さんとWEST.(旧ジャニーズWEST)の重岡大毅さんが起用されており、当初は2人がデザインされたQUOカードが景品の1つになっていました。
その後久光製薬は、QUOカードのデザインを2人が写っていないものに変更。当選者向けのお知らせでデザイン変更を知った応募者から「納得できない」「せっかく当たったのにデザイン変更って何」といった声が上がっていたほか、他の応募者からも「あのデザインだから応募したのに」「裏切られたような気分」などの意見が出ていました。
「変更をもっと早く告知すべきだった」との批判も多く聞かれました。キャンペーンサイトや公式X(Twitter)では、景品の変更を告知する投稿などは見当たりません。9月下旬には、久光製薬はジャニーズ事務所所属タレントのCMなどを順次やめる方針だと、複数社が報じていました。
久光製薬は「景品変更は事実です」と認めた上で、応募者に変更を知らせたタイミングについては、「当選告知ギリギリまで慎重かつ応募されたお客さまのご意向にも配慮し検討した結果、今回の対応となりました」とコメント。景品デザイン変更の理由については、故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けての対応であるとしました。
久光製薬では、旧ジャニーズ事務所に対し「今後新経営陣が講じる再発防止策が当社の納得いくものでなければ、現在のタレント契約は期間満了をもって終了し、新たな契約も締結しない」方針を固めており、「旧ジャニーズ事務所所属のタレントを起用したCMや販促活動を全て中止しているため、QUOカードデザインもタレントを使用しないデザインに変更した」と説明しています。
また、急な景品変更についてSNS上で「景表法違反ではないか」といった声が出ていることについては「キャンペーンの実施にあたり予めお断りしていますように(※キャンペーンサイトには、同社がキャンペーンの内容を変更できる旨が記載されている)、このような理由で止む無く内容を変更させていただいたものであり、景品表示法に違反するとは考えておりません」とコメント。
応募者に対しては「ご当選されたお客様の中には当初デザインのQUOカードを楽しみにしておられたお客様も多くいらっしゃると思いますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます」として、デザイン変更への理解を求めています。
※当記事では、X社(旧:Twitter社)が定める「ユーザーの権利およびコンテンツに対する権利の許諾」に基づいてポストを利用しています。
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