ウルウルした目でご飯をもらいにくる野良猫の様子が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で106万再生を突破、1万8000件を超える“高評価”が寄せられています。
3カ月ほど前、投稿者さん宅の車庫に見慣れぬ野良猫が現れました。痩せ細っていて、白黒の毛並みは汚れた状態。背筋を伸ばしたお座りとウルウルの目でこちらを見る姿が「ごはんくだちゃい」と言っているように見え、ご飯とお水を用意しました。
翌日から、ほどんど毎日来るようになったという野良猫ちゃん。どこから来たのか謎でしたが、隣の地区で地域猫を見守っている人から、「3月の段階では子猫2匹のきょうだいだったこと。もう1匹は車にはねられて死んでしまったこと」を教えてもらいます。
残された野良猫ちゃんは、まだ1歳にもなっていないはず。少し人慣れしているので、どこかでご飯をもらっていたのだと思われます。
まだ触ることはできませんが、話しかけるとジッと声を聞いているしぐさを見せてくれるように。試しに投稿者さんが手を出してみると、猫パンチが飛んできました。まだまだ人間のことを警戒しているようです。
投稿者さんが「こっちおいで」「行くとこないならおいで」と地道に声を掛けてきたこともあり、野良猫ちゃんはやっとドアの前までくるようになりました。投稿者さんのお宅にはたくさんの先住猫さんが暮らしているため、網戸越しにおそるおそるご対面。ボス猫の「ゆきお」くんが低い声で鳴くと逃げ出してしまった野良猫ちゃん。それでもまためげずに通ってきてくれました。
ご飯をもらううちに、野良猫ちゃんの毛並みはツヤツヤに。痩せていましたが家猫のように体もふっくらして健康的になってきました。よかったね。
ときには網戸越しに先住猫さんとバトルになることも。先住猫の「さとみ」ちゃん、「とみこ」ちゃん対野良猫ちゃんのにらみ合いです。2匹が鳴いても野良猫ちゃんはひるまず。低い声で鳴き返します。強い!
えさ場にも慣れてくれたので投稿者さんは外にケージを用意して、入ってくれるのを待つことに。しかしそんなとき、同じようにごはんを食べにきていた近所の地域猫が交通事故で死んでしまうショックな出来事が起こります。野良猫ちゃんも道路に飛び出してヒヤッとしたことがあったため、投稿者さんは予定を早めて保護することを決意。捕獲器を用意しますが、警戒してなかなか入ってくれません。
慣れさせるため数日間捕獲器を置きっぱなしにしておくと、ようやく中に入ってくれました。扉が閉まると野良猫ちゃんは大暴れ。もちろん捕獲器を仕掛けたのは野良猫ちゃんのことを思っての行動なのですが、投稿者さんは「ごめんね、怖いね」と声を掛けます。優しい……。
ケージに移してみると、暴れたときにケガをしてしまったことが分かりました。これまで幾度となく通ってくれたものの、やはり保護されたことは猫ちゃんにとってショックな出来事だったようです。投稿者さんが慎重に保護の時期を見計らっていた理由が分かります。
涙目になり、怖がって固まっている野良猫ちゃん。「もう大丈夫よ」「ごめんよ」「怖いよね」と声を掛け続ける投稿者さん。少しずつ、お家に慣れて行ってほしいものです。
この体験を紹介してくれたのは、YouTubeチャンネル「ねこまるけ / Full of cats」さん。コメント欄には「めっちゃ姿勢良く訴えてますね」「やっぱりわかるんだねぇ、優しい人のお家って」「保護してもらってこの子はとても幸せですね」といった声が寄せられています。ねこまるけさんは、地域の人たちの理解と承諾を得て地域猫を見守り、TNR活動を行っているとのこと。地域猫用に、外に大きなトイレを設置しているそうです。
※TNR……Trap・Neuter・Return(トラップ・ニューター・リターン)を略した言葉。捕獲器などで野良猫を捕獲(Trap)し、避妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)こと
猫ちゃんたちの様子はInstagram(@nekomaruke280)でも公開中。別の日の投稿では、車に入り込んだ子猫を緊急保護する様子や、水遊びをする猫ちゃんの姿などを見ることができます。
画像提供:YouTubeチャンネル「ねこまるけ / Full of cats」
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