タイで出てきた「謎の砂糖煮」の正体に驚きの声 「本で読んで憧れた食材の1つ」「小1のころからずっとナゾだった」(1/3 ページ)
他の地域での食べ方情報も寄せられています。
フィクションのなかでたびたび登場する「パンノキ」とその果実。名前は知っているけれど、食べたことはないという人が多いのではないでしょうか。X(旧Twitter)では、実際に食べた人が写真と感想を投稿し話題になっています。
日本人には「憧れの食べ物」?
投稿者はタイに住む山東智紀(Tomoki SANDO/@TomokiSANDO)さん。現地で昼食を食べた後に、見たことのない食材の砂糖煮を出されたといいます。真ん中から外側に向かう繊維の様子から「パイナップルか」と思った山東さんですが、食感は芋そっくりで味はとてもおいしかったそうです。
山東さんは後に、食材の正体が植物「パンノキ」の一種、「タネナシパンノキ」の若い果実だったと知り驚いたそうです。パンノキは大きな葉が特徴的な熱帯の植物で、タイでは植栽としてよく見かけたとのこと。しかし、実がどう利用されているかは知らなかったそうで、食材として使われているのを見て衝撃を受けたといいます。
投稿を見た人からは、「本で読んで憧れた食材の1つ」「おぉ、ロビンソン・クルーソーで憧れた、あの食材の1種!?」「フローネでパンの実を見てから一度食べてみたいと思った物」「小1の頃からずっとナゾだったパンノキ 本で読んで…この歳になっても目の前に現れないから、あれは作者が適当に書いたものだったのかと思っていたけれど、やっと目の前に現れた」などの声が寄せられており、多くの人にとって異国情緒を感じる憧れの食べ物だったということがうかがえます。
また、海外経験のある人からは、「ベトナムでは油で揚げて、屋台で売られています。若者にスナックとしてよく食べられていますよ」「(グアテマラでは)基本は縦に半月型、もしくは輪切りにして揚げます。あとゆでてつぶして、ドロっとした甘い飲み物にすることもあります」「ミクロネシアではココナッツミルク煮、蒸し焼き、つぶして纏めて外郎みたいな物を作る、などしていました」などさまざまな食べ方が紹介されています。
投稿への反応が多かったことに驚いた山東さんは、「『パンノキ』という名前のインパクトは強いですね」とコメントしています。
山東さんは植物や動物に造詣が深く、共著者として執筆した『世界のふしぎな木の実図鑑』を2020年に出版。また、Xではタイの植物の写真などを公開しています。
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