犬に暖房器具を使う際の注意点
やけどや低温やけどに注意
犬が触れたり近づけたりする距離にあるヒーターは、サークルで囲うなどして犬が近づけないようにしましょう。誤って倒してしまうと大やけどを負う恐れがあります。
電気カーペットや湯たんぽ、カイロなどは触れ続けていると低温やけどになってしまいます。通常のやけどは熱源に触れることによって皮膚の表面にダメージを負います。
一方、低温やけどは自分の体温よりも高い温度のものに触れ続けることによって、皮膚の奥からじわじわと悪影響が出てくるため、完治までに時間がかかります。
ひどい場合は水ぶくれになってしまうこともあるので、愛犬がずっと湯たんぽやカーペットから離れようとしない場合は、定期的に離すようにしましょう。
極度な乾燥に注意
暖房器具を使っていると室内は乾燥しやすくなります。犬の粘膜まで乾燥するとウィルスが体内に入りやすくなり、体調を崩す恐れがあるため、加湿器を併用するのもいいでしょう。
もし加湿器がない場合は、バスタオルを濡らして室内に干しておくだけでも効果的です。人間にとっても風邪を引くきっかけになるため、タオルを増やしたり加湿器を置いたりして、意識的に乾燥を防ぎましょう。
火災に注意
ヒーターの近くに衣類を置いておいたり、地震などによって倒れたりすると火災の原因になります。
特に犬にお留守番させる時は必ずヒーターや電気カーペットの電源は切るようにしましょう。
防寒グッズを置いても、寒さが厳しそうな場合はエアコンをつけておくようにするといいでしょう。
犬の留守番時にも! おすすめの暖房・防寒グッズ
エアコンやヒーターをつけっぱなしにしておくと、乾燥もするだけでなく、お金もかかります。
また、お留守番の時は火災の心配があるため、犬が寒いと感じた時に自分から調整して使えるようなグッズを置いて、環境を整えてあげるといいでしょう。
湯たんぽ
湯たんぽの暖かさは持続性があるため、夜の睡眠時やお留守番時に最適です。暑い時は離れて、寒い時はくっつくことができるので、犬が自分で調整できるところが良いポイントです。
ペット用ホットカーペット
犬はお腹の毛が少ないため、お腹を温められるものがあると効果的です。ただし、低温やけどには注意しましょう。
高温になりすぎるのを防止するために、過熱保護装置が内蔵されていて過熱の場合は自動的に電源が切れるものがおすすめです。
冬用のドッグベッド
暖かいベッドはやけどの心配もない最良の防寒グッズといえます。夏の冷房冷えも防いでくれるため、一つは持っておきたいアイテムです。
犬用ハウス
ハウスの中は保温性が高いものが多いため、お留守番が多い寒がりな犬にはぴったりです。
大型犬の場合は、普段使っているケージに犬用のベッドを入れて、ケージの上から毛布をかぶせてあげるだけでも保温性はUPします。
洋服
寒さに弱い犬にとって、防寒用の洋服は冬のお散歩に必須ともいえます。
「犬に洋服なんて」と思われる方もいるかもしれませんが、気候が愛犬にとって適当でない場合、洋服を着せることが健康を守ることにつながります。
普段から着せていると嫌がることもなく、逆に「着ると暖かくなるもの」として認識し、喜んで着てくれるようになります。
寒い時期におすすめな犬のごはん
涼しくなると暑い時期に比べ、水を飲む量は減る傾向にあります。飲水量が減ると「尿石症」や「膀胱炎」「腎臓病」のリスクが高くなります。
「水を飲む量が減った」と思ったら、普段ドライフードを食べている場合は、水を混ぜてふやかすことで水分摂取につながります。
もしくはドライフードからウェットフードに変えることで食事から手軽に水分摂取ができるようになります。
まとめ
- 犬にとって過ごしやすい気温は20℃前後、湿度50〜60%が目安です
- 小型犬や短毛犬種、子犬や老犬は室温調整が重要です
- 暖房器具は住宅環境や、愛犬の性格に合わせて選びましょう
- 室温を暖める際は、乾燥のしすぎに注意しましょう
寒さに弱い犬種にとっては暖房器具や寒さ対策のグッズを活用することは欠かせません。犬によって快適と感じる気温は異なるため、自分の愛犬が寝ている時に寒そうにしていないかを見てみましょう。
著者:ペトコト編集部
獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆・監修し、病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる最新情報を幅広くお伝えします。ペットフードについてはこちら。
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