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赤福はおいしいけれど…… 銘菓をめぐる“ちょっとしたうらみ”を描いた体験談漫画に共感集まる(1/2 ページ)

おいしいんだけど、職場のお土産には……。

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 「赤福にはちょっとしたうらみがある」――人気銘菓への“うらみ”をつづった漫画に、「わかる」と共感が集まり、約2万件のいいねが寄せられています。


職場の人が持ってきたお土産が……
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 作者はネットにエッセイ漫画や創作漫画を投稿しているかルル(@kalulululu)さん。かルルさんのうらみは、職場の人が買ってきたお土産に端を発します。

 配っておいて、と渡されたお土産は三重県の銘菓「赤福」。伊勢土産として有名でおいしいのですが……個包装されておらず、ベタベタする赤福を会社で配るのは一苦労です。給湯室からお皿を出し、箱にくっついた赤福をはがし、崩れた形を整え、素手では食べられないのでフォークを添えて配ります。

 「ぐちゃぐちゃやん」と同僚に笑われながらも配り、みんなが食べ終わったら皿を回収して洗う……思わず「職場のお土産に赤福を買う人間が絶滅しますように」と神頼みしてしまうかルルさん。

 赤福はおいしいし有名だけれど、日持ちしないし分けづらい。「職場に買ってくるのはどうなん?」とかルルさんは疑問を呈し、「それならひとりひとはこくれ〜!」と魂の叫びをとどろかせつつ、赤福はお店で食べるのがおいしいとお勧めしています。

 漫画には「めっちゃわかる」「会社でみんなに配るお菓子には向かないよね」と共感する声や、ロールケーキなど切り分けが必要なものをもらって困った体験談などが寄せられました。「買ってきた本人が取り分けて配ればいいのに」など、お土産配りを人に頼むことへの批判も。また、お土産としておすすめな、日持ちのする個包装のお菓子を挙げる返信も見られました。

 ねとらぼ編集部ではかルルさんに、漫画の背景などについて聞きました。

―― この出来事を漫画に描いた理由をお聞かせください

かルルさん 赤福をはじめ分けづらいお土産を買ってきてそれを配っといて……という人間が絶滅してほしいという思いと、三重でいちばん有名でおいしい赤福をお土産や差し入れとして渡したいけど渡せない……! というもどかしい思いをずっと抱いていました。持ち帰って食べるのもおいしいんですが、お店で食べるできたて赤福と一緒にいただけるお茶がとってもおいしくて皆に知ってほしいと思っていたので、職場での実体験とあわせてマンガに描いてみました。

―― 赤福をお土産に持ってくる人は多かったのでしょうか。ほかの同僚の方はどんな反応でしたか

かルルさん 私のまわりでは職場に赤福を持って来た人は2人くらいだったと思います。私と同じように職場で赤福がお土産として配られた、誰かが買って来てそれを配ったというコメントもたくさんいただいたので結構多いのかもしれません。

 他にも分けづらいお土産はありましたが、赤福は分けづらさトップレベルです。マンガでは描けなかったのですが、一緒に赤福くばりをしたもうひとりの同僚の女性は私と同じく引きつった笑みを浮かべていました……笑

―― 逆に「職場のお土産」としておすすめの三重県のお菓子はどんなものがありますか

かルルさん 赤福2個入りの銘々箱です…!! 伊勢神宮の参宮街道は餅街道と呼ばれていてお伊勢参りの旅人をもてなした名物餅がたくさんあります。どうしても伊勢のお餅を配りたいのであれば赤福(2個入り)の他には「へんば餅」「太閤出世餅」も個包装でおすすめです。でも日持ちはしませんし、お餅はどれもお店でできたてを食べたほうがおいしいです。

 お餅以外なら個包装で日持ちのする絲印せんべいやおかげ犬サブレなどをおすすめします。

 伊勢限定でなければシェルレーヌ、安永餅、関の戸、ベビースターラーメン……三重にはおいしいものいっぱいあるのでぜひ食べてみてほしいです!

―― 漫画への反響について感じたことをお聞かせください

かルルさん たくさんの方に読んで頂いて、長年のちょっとしたうらみが成仏したような気がします。笑

 赤福の分け方をコメントで教えていただいて参考になったり、マンガを読んで赤福が食べたくなって買ってきたとコメントくださった方やお店に足を運んだ方もいて嬉しかったです。赤福好きな方がいっぱいいてうれしい!

 これからもマンガをいっぱい描いて行きたいので、また読んでいただけたら嬉しいです!

作品提供:かルル(@kalulululu)さん

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