俳優のダコタ・ジョンソンが2月7日、米テレビ番組「TODAY」に出演。芸能一家に生まれ育った彼女は、近年ハリウッドを席巻(せっけん)する2世タレントが「ネポベイビー」と呼ばれ親の七光りで仕事を得ていると揶揄(やゆ)される風潮について一蹴しました。
一家まるごとセレブしかいない! ダコタ・ジョンソンの家族
ダコタは、ドラマシリーズ「特捜刑事マイアミ・バイス」「刑事ナッシュ・ブリッジス」などで人気を博した俳優でロックシンガーのドン・ジョンソンを父に持ち、映画「ワーキング・ガール」(1998年)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞した俳優メラニー・グリフィスを母に持つ芸能界のサラブレッド。
さらに母方の祖母はアルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」(1963年)に主演したティッピ・ヘドレン、祖父は元子役のピーター・グリフィス。1996年から2015年まで母メラニーが結婚していた俳優アントニオ・バンデラスが義父という、ハリウッドでも指折りのゴリゴリの芸能一家出身です。
「ネポベイビー」に関する論争は、2世タレントのキャリアはそのほとんどが親の七光りによって形成されたもので、コネはなくとももっと才能のある人材が埋もれてしまっているのではといったもの。リリー=ローズ・デップ(父ジョニー・デップ)、ゾーイ・クライヴィッツ(父レニー・クラヴィッツ)、ライラ・グレース・モス(母ケイト・モス)、ヘイリー・ビーバー(父スティーヴン・ボールドウィン、夫ジャスティン・ビーバー)、ブルックリン・ベッカム(父デヴィッド&母ヴィクトリア・ベッカム)、ディーコン・フィリップ(父ライアン・フィリップ、母リース・ウィザースプーン)など、多くの2世タレントの名前がメディアによって挙げられました。
これに不快感を示したり、七光りではなく本人の努力が大きいと反論したり、単なる家業であるとする意見や、あるいはその特権や恩恵を素直に認めたりとおのおの反応はさまざま。ダコタについては、1月27日に放送された米バラエティー番組「サタデー・ナイト・ライブ」で、“ネポベイビー”と呼ばれることをネタとして笑いに昇華してしまうという潔い行動に出てしまいました。
2世は得? 本人たちの見解は
「TODAY」の司会者がダコタがコントでネタにしたばかりの“ネポベイビー”論争について尋ねると、彼女は微かに眉をひそめ口元には笑みを浮かべたまま、「信じられないほどウザくて退屈」だと一蹴。「ジャーナリストならもっと他に書くことないのかな」とメディアが記事にするにも値しないテーマだとしました。
また、彼女がセレブの両親を持つことへあれこれ言う人へ向け、「ダサいよね。だからそれをおちょくるチャンスに飛びついたんだ」とコントに出演した動機を告白。なお、ダコタは大学に進学せず演技の道に進むと決めたとき、父親からは経済的に自立したとも述べています。
ダコタの“ネポベイビー”についてのコメントについては、「彼女は正しい。ネポベイビー論争は飽き飽きだしつまらない。才能のないインフルエンサーでも追いかけてればいい」「彼女は才能があるよ」と支持する声、「自分が恩恵を受けているとき、ネポベイビー論争を笑い飛ばすのは簡単。2世タレントしか中に入れない。だから才能ある人が枯渇するんだ」と恵まれているからこそのコメントだとする声、さまざまなものが寄せられています。
マーベル新作に主演、新たな代表作となるか
ローティーンのころにモデルとして活動をはじめ、1999年に義父アントニオが監督した映画「クレイジー・イン・アラバマ」で、母メラニー演じる主人公の娘役としてスクリーンデビューを果たして以降、あらゆる作品に出演してきたダコタ。2006年には、母メラニーが1975年に選ばれたミス・ゴールデングローブに選ばれ、史上初の親子2代でミス・ゴールデングローブに輝くこととなりました。
2015年、女子大生がサディスティックな性癖を持つ富豪の青年と性的な主従関係を結ぶ官能映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」で大胆な性描写に挑戦し話題に。続く「フィフティ・シェイズ・ダーカー」(2017年)、「フィフティ・シェイズ・フリード」(2018年)でも主演しました。
さらにダコタは、日本では2024年2月23日に公開が予定されている映画「マダム・ウェブ」主演に抜てき。マーベル映画初の本格ミステリーサスペンスと称され、公開前から高い期待を寄せられる話題作です。
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