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支援物資の段ボールに「熊本から応援しています!!」 熊本の動物園から石川の動物園に届いた温かなメッセージに感動の声(2/3 ページ)

支援物資は「いしかわ動物園」と「のとじま水族館」へ。

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いしかわ動物園「動物を見に来て少しでも心が安らげば」

 ダンボールに入っていた支援物資の内容について尋ねてみると、「くまモン」のスナック菓子と熊本のとんこつのカップ麺だといいます。施設で働く人にご当地グルメでのエールが送られてきたようです。

 のとじま水族館のある能登方面への運送が制限されているため、支援物資はまず「いしかわ動物園」に届くようになっていたそうです。届いたのと同じ日に「のとじま水族館」の職員が用事で訪れたので支援物資を渡し、動物園の職員もおすそ分けをもらったといいます。

 「いしかわ動物園」は、受け入れた動物の様子を公式サイトやXなどで公開。「のとじま水族館」が復旧するまでの期間、もともとの動物に加えて12頭の動物を飼育しています。

 「例えばアザラシだと今まで飼育したのに加えて2個体多くなっているわけですから、飼育員は、通常より仕事量は多くなっていますね」(園長の松島さん)

 「のとじま水族館」から来た動物は健康を重視するため、基本的にもとからいた動物とは分けて飼育し、公開は予定されていません。しかし、9日の投稿で受け入れたマゼランペンギンのうち3羽を動物園の19羽と合流させたと投稿。その経緯については次のように話してくれました。

 「マゼランペンギンは最初(1月23日)7羽で来て、内訳は3羽のお父さんとお母さんと子どもの家族との4羽のグループでした。しばらくは当園の19羽とは別に飼育していましたが、8日にグループの4羽のうち3羽を合流させました。3羽が特に体調が良かったのと、1羽は生後1年に満たなくて外に出すと攻撃される恐れがあったからです」

 3羽はもともといた19羽とケンカをすることなく、元気に過ごせているそうです。

 「いしかわ動物園」は実施中の支援に加えて、さらに「のとじま水族館」のためにできることを検討中で、決まり次第、公式ホームページやXで発表するので見てほしいと話しています。また、震災で心を痛めている人に向けて次のようなメッセージを送りました。

 「地震から日常が取り戻せればということで、動物園の動物を見に来て少しでも心が安らげばと思っています」(園長 松島さん)

 冒頭で紹介した投稿には、「とっても素敵なメッセージがいっぱいですね スタッフの皆さまもご無理なさらぬように、応援しております」「手書きの言葉一つ一つに泣ける 優しさに溢れてる」「『無理せず、体を大事に』同じ大きな地震を経験しているからこそのメッセージが響きます」など感動の声が多数寄せられていました。

 また、「熊本の皆様、生き物たちのイラストがお上手ですね」「可愛い動物のイラストがいっぱいの段ボール箱 さすが動植物園のスタッフの皆様 絵が上手い」など、絵のうまさに感心する人も見られました。

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