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「ごらんよケーキあれが街だよ」 ケーキにひたすら「世界」を教えていくインスタアカウントが話題、ある短歌をリスペクト(1/3 ページ)

ケーキが全然崩れていないのもすごい。

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 手に乗せたケーキに「世界」を教えていくInstagramアカウントに注目が集まっています。

 話題のInstagramアカウント(@hyakumaru1113)は、X(Twitter)ユーザーのひゃくまる(@osiroiobake)さんのもの。見晴らしの良い場所で雄大な自然を背景にケーキを撮影し、「ごらんよケーキあれが街だよ」「ごらんよケーキこれが山頂」といった言葉を添えて投稿しています。Instagramでしか予約できない飲食店のためにアカウントを作ったものの、何も投稿しないのも……と思ったと事情を説明しつつ、「今の所はケーキに『世界』を教えていく様だけを載せています」とXに写真付きで投稿すると、「おもしろすぎる」「世界を知ってから食われるケーキちゃんかわいそうで良い」「SNSがうまい」などとたちまち話題を呼びました。

ケーキに「世界」を教える1
「ごらんよケーキあれが街だよ」画像提供ひゃくまる(@osiroiobake)さん

 「ごらんよケーキ」という一連の投稿は、岡本真帆さんの歌集『水上バス浅草行き』に収録されている短歌「平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ」から着想を得たもの。オマージュにあたりなぜ「ケーキ」を選んだのか、ひゃくまる(@osiroiobake)さんに話を聞きました。

 ひゃくまるさんによると、そもそもケーキを山に持っていったのは、山歩きのモチベーション維持のためと言います。「六甲山の主要な登山路は登り尽くしてしまったので何かしらのプラスαがないとモチベーションが上がらなくなった」のだとか。

ケーキに「世界」を教える2
そこでケーキを持っていこうという発想がすごい 画像提供ひゃくまる(@osiroiobake)さん

 以前から「ケーキは絶対に箱に入っているものなので、普通なら彼らは店や家といった風景しか知らないんだろうなと思っていた」ひゃくまるさんは、世界はもっと広くて自然というのは広大だと何かに教えるならケーキしかない」と考えたといいます。

 ケーキをつぶさずに山道を登りきるのは難しそうですが、腰と胸を固定できるリュックを使い、ケーキはできるだけ身体側の上部に水平になるように置いた上で、箱がずれないようタオルや衣類で脇をしっかりと固めた上で、ケーキを運んでいるそうです。

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