園芸上手な人が植え付け時にしている3月の作業ルーティンの解説動画がYouTubeチャンネル「ガーデンセンターさにべる」に投稿されました。記事執筆時点でこの動画の再生数は3万3000回を超えています。
園芸上手な人がやっている作業ルーティン
投稿者は園芸店「ガーデンセンターさにべる」(埼玉県吉見町)の店長・間室みどり(@midorimamuro)さん。今回の動画では「園芸上手な人がやっている作業ルーティン」について解説。枯らさないための問題回避方法や梅雨や猛暑などの環境に直面した場合の取り組み方について、マーガレットの植え付けを例に紹介します。
失敗しないための基本的なポイントは4つ
植物を育てる上で失敗しないためには「その植物に合った環境を作ること」が大前提。大きく分けて土作り、肥料のあげ方、水のあげ方、置き場所の4つがポイントとなります。
まずは土作り。水はけが良く、肥料を保っておける性質のものが良い土の条件の一つになります。根を支えるだけではなく、生育に適したものであることが大切。間室さんは自身が監修した「みどりのつち」を使用していますが、ない場合は赤玉土の小粒や高濃度フルボ酸入りの「根がぐんぐん伸びる素」、水はけをよくするためにサボテンや多肉植物の土などを混ぜると、生育環境の良い土を作ることができるそうです。
肥料はバランスの良いものを選び、適度ではなく確実に土の中へ混ぜ込んでいきます。ハンドフォークの使用がおすすめとのことです。
マーガレットの植え付け
土ができたらマーガレットの植え付けを始めます。最初にポットから抜いて根をほぐし、肩の土を落としていきます。蒸れないように黄色い葉っぱもきちんと取り除きます。
鉢に鉢底石を必ず入れて、水はけの良い状態にしてから土をある程度入れます。株の中心が鉢の高さより下になるように高さを調整して、マーガレットを入れて周りに土を加えていきます。土を足す量は株元が埋まらない程度で。最後に高濃度フルボ酸の結晶となる土壌改良材をパラパラとまきます。間室さんは「根がぐんぐん伸びる素」を使っています。なお、鉢の大きさで迷ったら、土の乾きや根腐れを考慮して一回り小さいものが良いそうです。
水のあげ方や置き場所
続いては水のあげ方です。まずはたっぷりのお水をあげます。2回目以降は、晴れる日などは毎日あげてもOKですが、土の表面が乾いてから十分な量をあげるのが基本です。夏場だと1日もたないこともあるので、そういう日はたとえ土が湿っていても毎朝しっかり水をあげるなどの工夫が必要です。
最初の水やりは土へしっかり注ぎ、葉っぱに直接水はかけません。株の中や花びらの上に水がたまらないように注意します。下から水が出てくるくらいになったら、土が水になじんだ状態です。そこからさらに土に含ませるために水をあげます。
肥料の使い方と植物の管理
植物が根を張って生き生きとしたころに追肥として液体肥料を使用します。液体肥料は活力液とは別物で、植物のごはんのようなもの。それを助けてくれるのが活力液とのことです。一緒に使用するのは良いことですが、液体肥料は植え付け直後で根が土になじんでいないころは強すぎるため、植え付けから10日〜2週間はあげてはいけません。また、10日に1度だと忘れてしまうという人は、薄めにして毎回の水であげる手段もあります。
これからの梅雨や日照りの季節には10日に1度、カルシウムの多い肥料を、植え付けから1カ月ぐらいたったころからあげることで外的要因や環境の変化に左右されにくくなります。液体肥料が大変のときは固形肥料を使っても良いですが、気温が高いと溶けやすくなるのでその点は注意が必要です。置き場所は1日5時間以上日が当たる明るい場所を選びましょう。
最初にできる対策をしっかりと
園芸は最初からできる対策をきちんとすることが大切です。植物の基盤となるところを丈夫にするために今回の解説にあった作業ルーティンをしっかりと行いましょう。詳しくは動画で確認できます。
動画のコメント欄では「勉強になります」「最近になって活力液とフルボ酸の効果を実感しています」といった声が寄せられています。これから梅雨や夏といった厳しい環境になりますが、しっかりと観察しながら植物を守って園芸を楽しみたいですね。
YouTubeチャンネル「ガーデンセンターさにべる」では、園芸店ならではの情報、プロが教える園芸のコツなどを発信しています。また、Instagramアカウント(@unnyvale.garden)では取り扱っている植物の情報が公開中です。
画像提供:YouTubeチャンネル「ガーデンセンターさにべる」
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