東京メトロ東西線の駅工事に伴う区間運休が5月11日〜12日に行われ、運休区間の東陽町〜西葛西間ではバスによる代行輸送が行われました。事前に大々的な告知がなされていた運休ですが、当日は慣れない代行バス輸送に戸惑う人の姿も見られました。ねとらぼ編集部が「異例の光景」を取材しました。
代行輸送に沿道ではマニアも
区間運休は南砂町駅のホーム改良工事にともなうもの。東陽町〜西葛西間は運休しバスによる代行輸送が、西葛西〜葛西間は地下鉄による往復運転がそれぞれ行われました。
東京メトロは以前から駅構内などのポスターで告知を行い、混雑緩和のため他路線などを使うように呼びかけていました。4月には運休を知らせる案内がついたポケットティッシュが配布されたことも話題を呼んでいます。
運休当日の11日と12日には、東陽町駅構内や駅前にゼッケンを着た案内員が複数人配置され、バス乗り場への案内をしていました。代行バスには国際興業バス、京成バス、京王バスなど他事業者の車両が使われ、普段は見られないバスの姿を撮り収めようと、沿道ではマニアたちがカメラを向けていました。
運休区間に含まれた西葛西駅周辺は、インド系の住民が多く暮らす「リトルインディア」として知られます。代行バスとの乗換駅となった東陽町では、電車から降り、ホーム上でスマホを片手に立ちすくむ外国人の姿が。代行輸送のバス待ちの列では、案内員から「乗るの? 乗らないの?」と日本語で問われて戸惑いながら、最終的にはバスに乗るよう促されるようすも見られました。
運休の余波は沿線にも。南砂町駅前の大型商業施設「スナモ」では、スーパー「ダイエー」などが営業時間の前倒しや休業を実施。ふだんはスーパーの買い物客がいる22時頃も、店内は暗く、ひっそりとした雰囲気が漂っていました。
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