愛猫の“癖”を獣医師に相談したら「痛い思いをさせて直さないと」と言われ、不信感を抱き別の病院へ行くと…… セカンドオピニオンの神対応に感激(1/3 ページ)
第42回は保護猫「りんご」くんです。
近年、動物の虐待や飼育放棄、悪質な業者による繁殖・販売、不適切な飼養が社会問題となっています。個人や団体、地域が行き場をなくした動物たちを守るため、日々保護活動に取り組む一方で、動物たちが命を失う悲劇は後を絶ちません。
一般社団法人ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査は、2023年の新規飼育者数が前年と比べ犬猫ともに減少、飼育意向率が犬は低下、猫は横ばいと発表。入手方法に関しては犬猫ともにペットショップなど、有償の購入率が増えているとしています。微力でも地道に保護という選択を伝え続けていくことが、動物たちの命を守ることにつながるかもしれません。
そこで、ねとらぼ生物部では保護動物と暮らす読者にアンケートを実施。寄せられた数々のエピソードと写真を紹介するとともに、尊ぶべき命の輝きや、愛する家族との暮らしの喜びを伝えていきます。
第42回は保護猫「りんご」くん/飼い主・レモンさん
―― りんごくんとの出会いと、保護当時の状況を教えてください
レモンさん:2022年5月に保護猫シェルターで出会い、運命だと感じ、当時生後1カ月半のりんごをお迎えしました。もともとは野良猫として母猫とともに民家にいたようですが、住人が母猫を殺虫剤で追い払ったそうで……。りんごも危ないところを保護され、シェルターへ行ったようです。シェルターではミルクで育てていただいたようで、対面したときは元気いっぱいでした。
りんごは初日から甘えん坊さんで食欲も旺盛、食べすぎて下痢しちゃうくらいでした(笑)。ただ甘がみが強くて……。最初に行った動物病院の先生からは「かみ癖ついてるからデコピンとかして痛い思いをさせて直さないと!」と言われ、ショックでした。でも次に行った動物病院の先生は「大丈夫大丈夫! 落ち着いてくるから!」と言ってくださり、とても安心しました。獣医師によってこんなにも違うのだな……と実感しました。
―― りんごくんの現在の様子を教えてください
レモンさん:かむことは一切なくなりました! 私が体調が悪いときには心配そうにずっとそばにいてくれます。とっても優しい子です! ただ動物病院だけは最初のトラウマ(?)があるのか、聞いたことのない「シャー」と見たことのない暴れん坊で抵抗します。
動物病院の先生は「大丈夫!」と、りんごを入れた洗濯ネットからうま〜く手を入れて診察、注射をしてくれます! 本当にこの先生に出会えてよかったなーと思っています。診察が終わるとケロッとしているわが子です(笑)。
あと、りんごの成長を残したくて、YouTubeチャンネル「りんご飴」でほそぼそとりんごの日常を公開しています。
―― 最後に、りんごくんに対する思いを聞かせてください
レモンさん:子どものころに猫と暮らしていたので、大人になったらまた家族がほしいなとずっと願っていました。やっと住居マンションがペット可になり、家族なら保護猫ちゃん! と決めていたので、すぐに探しました。そして巡り合ったのがわが子りんごです。
ただそこにいてくれるだけで癒やされる。疲れも吹っ飛ぶし、悲しいときは慰めてくれる。本当に家族になってくれてありがとう。毎日幸せをもらっています。
(了)
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