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お正月や七夕、クリスマスなどの行事。そして、紅葉、満月、空やお花など、自然の風景をぎゅっと詰め込んだ和菓子は、季節の移ろいを感じられる美しいものばかり。そんな数ある和菓子の中から、今回紹介するのは、田植えをモチーフにしたお菓子です。
田植えをモチーフにした和菓子を手がけているのは、創業1803年の老舗和菓子店「亀屋良長」。店主の吉村良和(@yoshimura0303)さんがX(旧Twitter)で紹介すると、1万件をこえるいいねを集めました。
田んぼに水が引かれ、田植えの時期である今、吉村さんが紹介したのは、「田唄」というお菓子。楽しげに田植えをする風景を二層の羊羹と練り切りで表現しているといいます。4年前に若い感性でお菓子作りを行う「かめや女子和菓子部」が作ったもので、今では定番のお菓子だそうです。
水面の波紋は、針金で水輪を作り赤くなるまで熱し、寒天を溶かして模様をつけており、1つずつ手作業で行われています。
仕上げは練り切りの早苗を植えて完成。早苗を植え、波紋が広がっていく風景を切り取ったようで、ステキです! 「田唄」は店頭のみの販売だそうですよ。
せわしい日々の中でも、和菓子がきっかけで、季節の移ろいを感じ、実際に自然に目を向けてみる……。和菓子は、私たちの暮らしに寄り添ってくれるお菓子、なのではないでしょうか。
画像提供:亀屋良長 吉村良和(@yoshimura0303)さん
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