2020年からNetflixで配信されている大人気ドラマシリーズ「ブリジャートン家」。作中で“憎まれ役”クレシダ・カウパーを演じるジェシカ・マドセンが、あまりの名演技ぶりにDMやコメントでアンチメッセージを受け取ったと明かしています。
新しいタイプの時代劇として大人気の「ブリジャートン家」
ジュリア・クインの同名小説を原作に、5月16日から2年ぶりに最新となる第3シーズンの配信がスタートした同作は、名門貴族ブリジャートン家に生まれた8人きょうだいを中心に、19世紀初頭のイギリス摂政時代を舞台にロンドンの社交界で輝くことを目指すデビュタントたちの物語。それぞれが愛や幸福を求める姿を描いており、時代劇でありながらさまざまな人種が登場する多様性と、豪奢な衣装も魅力となり人気を博しています。
ジェシカ演じるクレシダは、社交界で輝き最良の結婚相手を見つけるため、他の女性の恋路を邪魔したり悪辣(あくらつ)な言葉を投げかけたりと少々不作法といえるキャラクター。嫉妬心から他の女性たちの妨害をするクレシダはまさに正当な“憎まれ役”であり、ジェシカは最高の仕事ぶりを見せ視聴者からの憎しみを一心に受けています。
チクチクDM&コメントに悪役俳優の反応は……
5月21日に公開された米People誌とのインタビューでは、クレシダ役を演じることで「面白いコメントやDMを受け取った」と明かしたジェシカ。それらは例えば「あなたをとても嫌いにさせてくれてありがとう」「あなたのことを嫌いになるのが大好き」といったメッセージなのだといいます。
ジェシカ自身は「インターネットはとてもワイルドだから」とメッセージを個人的なものとして受け取らないとしつつ、「番組を評価してくれる人に出会うのは良いよね。いつでもすてきなこと」と余裕の態度を示し、そういったメッセージには「どういたしまして」と返信をするとの冗談も交えました。
また、このように憎まれ役を引き受け嫌われることについて、「自分の仕事をちゃんと正確にこなしたんだって気分にさせてくれる」と俳優としてはむしろ喜びを感じるとコメントしています。
「キャラは大嫌い! 俳優は大好き!」 ファンからの熱い支持
ドラマをみると、本当に彼女を嫌いになってしまいそうなほどクレシダという役を見事に演じきっているジェシカ。過去2シーズンではゲスト扱いでしたが、最新シーズンからはメインキャストの仲間入りを果たしています。
もちろん多くの視聴者らはその仕組みをちゃんと理解しており、Instagramコメントには荒らしよりもさらに多く好意的な声が。「嫌な役の俳優を嫌いだなって思うとき、それは本当にその俳優がすばらしいってこと」「あなたの才能と仕事ぶりに感謝します。あなたはクレシダだと思う。それほどあなたの演技はすばらしい」「キャラは大嫌い! 俳優は大好き!」と仕事ぶりを絶賛するコメントが多数寄せられています。
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