四肢欠損症のママタレント、第1子出産時に受けた“心ない言葉”明かし悲嘆「心がとても痛みました」「私は甘えたのではない」(1/2 ページ)
「おむつ替えや着替え、そして抱っこ紐も1人で出来るようになりました」
先天性四肢欠損症のタレント・佐野有美さんが5月27日にブログを更新。第1子出産時に多くの誹謗(ひぼう)中傷を受けたことを告白しています。
第1子出産時に受けた心ない声に悲しみ吐露
先天性四肢欠損症で生まれ、NHK Eテレ「バリバラ〜障害者情報バラエティー〜」に出演するなどタレントや講演家として活動している佐野さん。
この日の投稿では、「皆さんは障害者を持つ人が子供を生むことに対してどう思いますか?」と切り出し、2020年に第1子女児を帝王切開で出産した際に、「障害者が子供を生むな」「腹立たしい」「自分の事が何も出来ないくせに生むなよどうせ周りに頼ったんだろ」など誹謗中傷を受けていたことを告白しました。
佐野さんは、「私はまだ帝王切開だったため痛みで辛い中、それらを読んで体だだけでなく心がとても痛みました」と心身ともにつらい思いをしたことを振り返り、「障害者は子供を生んではいけないのでしょうか?」と問題提起。
「皆さんはなぜ子供を産んだのですか? 欲しかった、家族を増やしたかった、自分の子を育てたかったという気持ちがあったからではないてすか? 正直、障害の有無関係なく皆んな同じ思い、気持ちであるという事を知って欲しいです」と障がいの有無にとらわれない考えをつづっています。
「私は甘えたのではない」と断言も
また佐野さんは、「何も自分の事は出来ない、子育てさえ一切出来ない事は出来る前からわかっていれば言われても当然かも知れません」と後先を考えずに子どもを授かったわけではないことを強調。
「もちろん手足がないからやり方は違う。でも自分にも出来る方法をまず見つけたい! その思いがとても強く社会福祉協議会さんや子育て支援センターさんに相談して子供を授かる前からたくさん考えました」「子供を授かれた時、保健センターさんで人形の赤ちゃんを借りて生まれる直前まで何度も自分で出来る方法を考えておむつ替えの練習や授乳方法を考えました」など事前の準備を徹底していたことを伝えています。
出産から数年が早くも経過し、「現在、娘は4才になり年少さんです。もちろん私は甘えたのではない。赤ちゃんの頃からたくさんの方のお力を借りながらも自分の出来る方法を考えて添い乳で授乳、おむつ替えや着替え、そして抱っこ紐も1人で出来るようになりました」と周囲の協力を得ながらも育児を全うしていると主張。
「そして年少さんになった娘から『大好き』と言ってもらえた時は胸がいっぱいになりました」と幸せな日々を過ごしているようで、最後には「今諦めようとしてる方、決して自分が決めるまで諦めずに進んで下さい。もちろん子供を授かる事が幸せとは限りません。人それぞれ自分が思う人生を歩む事が最高の答えだと思っています。たくさんの方が笑顔になれる事を願っております」と同じような境遇にある読者へエールを送っていました。
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