しばらく関西の1店舗だけになっていた「東京チカラめし」が、5月に東京に復活しました。庁舎内食堂という少々特殊な立地での復活はなぜなのか、今後はどうなるのか、運営元のSANKO MARKETING FOODSに聞きました。
「東京チカラめし」なのに東京から消えていた
東京チカラめしは2011年、「焼牛丼」を看板メニューに掲げて誕生。その後店舗は急増しましたが、出店ペースとスタッフ育成が追い付かず閉店が相次ぎ、2023年8月に定期借家契約満了で千葉県・新鎌ヶ谷店が閉店すると、“東京”ばかりか関東から店舗がなくなり、国内の店舗は大阪日本橋店のみとなっていました。
このときSANKO MARKETING FOODSは「できるだけ早いタイミングで東京都内に新店舗オープンのご案内ができるよう、現在はふさわしい物件を探しております」と述べており、半年後の2024年5月に都内に「東京チカラめし食堂」がオープンしました。
「味が変わったのでは」との声もあるが……
「東京チカラめし食堂」は東京法務局などが入る九段第二合同庁舎(東京都千代田区)の地下にあり、営業時間は11時から14時と“社食”的な店舗ながら、一般の人も利用可能(6月からは夜営業も予定)。看板メニュー「元祖!焼き牛丼」に加えて、オリジナルの日替わり定食メニューやそば・うどんなどの麺メニューを提供しています。
庁舎内の店舗となったのは、SANKO MARKETING FOODSが現在、食堂運営事業を手がけていることが背景にあります。食堂運営を行う中で縁があり、日替わり定食と焼き牛丼の店舗を構えることになったと同社は述べています。「もともと半蔵門でチカラめしのお店を出店しており、近隣の商圏にご愛顧いただいていたことから、出店することになりました。すべてご縁だと思っております」
オープン後は、省内の職員のほかにも多くのチカラめしファンが来店しているとのことで、「励ましのお声なども頂いており、ご期待にそえるように「元祖焼き牛丼」を提供していきたく考えております」と同社は述べています。
一番人気のメニューは看板商品の「元祖!焼き牛丼」。SNSでは一部「味が変わったのでは」との声も見られますが、「首都圏で最後のお店だった新鎌ヶ谷の時と変わっていません。調理方法、タレ、レシピなどは昔のチカラめしと同じです」(SANKO MARKETING FOODS)と味は変えていないとのこと。
今後は?
「東京チカラめし食堂」は庁舎内という少々特殊な立地で、営業時間も限定的。今後通常の立地の新店舗を展開する予定はあるか聞いたところ、「ご縁があれば、通常の立地での出店も考えておりますが、まず九段下職員食堂で、良きお店となるようにしていきたく考えています」と同社は回答しました。
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