オークションで落札した1953年に初めてGMT機能が付いた腕時計の修復過程を紹介する動画が思わず見入ってしまうほど丁寧な仕事です。古い時計を再び実用できるレベルまで回復させる職人技に約2万件のいいねが寄せられました。
初の世界標準時刻GMT機能付き軍用時計「グライシン・エアマン」を修復
YouTubeチャンネル「Wristwatch Revival」がグライシン・エアマンという腕時計の修復動画を公開。1953年に登場した初の世界標準時刻GMT機能付き軍用時計として知られ、24時間表示の文字盤が特徴的です。オークションで落札したもので、状態は文字盤や外装の使用感が目立ち、ムーブメントも正常に動作していません。
修復作業は、時計を完全に分解するところから始まりました。部品を洗浄し、損傷した部分を特定していきます。クラウンホイールが完全に欠落していたため、代わりになる部品を移植する作業が行われました。また、ベゼルの数字の塗装が剥げていたため、黒エナメルで丁寧に再塗装する様子も丁寧な職人技を見ることができてすてきです。
修復された時計の組み立てでは新しい部品を取り付け、慎重にムーブメントを調整します。ケースに収められた時計は見違えるほど美しい状態で、まるで新品のように生まれ変わりました。24時間表示の文字盤、独特のベゼルなど、腕時計としての魅力が見事に引き出されています。
コメント欄には、「極力もとの素材を生かして修理をするところがすばらしい」「時計がよみがえるのを見るのは、信じられないほど満足がいきます」といった声が寄せられました。
Wristwatch Revivalは他にもオメガのシーマスターやヴィンテージの懐中時計の修復動画を投稿しています。時計修理の技術が光るすばらしい動画ばかりで、時間を忘れて見入ってしまいそうです。
画像はYouTubeチャンネル「Wristwatch Revival」より引用
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