長野県で発見された「枕の化け物」がX(Twitter)で話題になっています。
「長野には枕の化け物もいるぞ!」
投稿者はXユーザーで、「NORTHFIELD」(X:@NORTHFIELD_JP)というソロの音楽プロジェクトを手掛ける吉永空母(@utsuro_delay)さん。長野県の美ヶ原高原で奇妙なオブジェを見つけ、「ペンネの化け物もいるけど、長野には枕の化け物もいるぞ!」と投稿し、記事執筆時点で9万件のいいねを集めています。
「ペンネの化け物」とは6月にXで話題になった、福岡県北九州市にある謎のオブジェ「宇宙七曜星の精」のこと。ペンネもすごくペンネでしたが、今回もすごく、枕です。
正体は彫刻家・土田隆生さんによる「眩驚(げんぎょう)」シリーズ
こちらの“枕の化け物”は「箱根 彫刻の森美術館」の姉妹館である野外彫刻美術館「美ヶ原高原美術館」に展示されている、彫刻家・土田隆生さんによる1990年の作品「眩驚-V」。「眩驚-V」は「眩驚(げんぎょう)」シリーズの5作目にあたります。
長野市によると同シリーズ最初の作品「アルウィン・ニコライの陽(眩驚)」は長野卸売市場へ展示してあり、この作品で抽象的に表現されているのはロシアの演劇家アルウィン・ニコライとのこと。彼はいつも薄暗い舞台で演じていたため、太陽のきらめいている外へ出ると目がくらみこのような驚きの姿をするであろうと「眩驚」との副題がつけられているのだそうです。このオブジェのなんともいえない表情は、太陽の光に驚いていたのですね。
全国津々浦々で「枕の化け物」が目撃されている
この投稿を見た人たちからさまざまな場所に存在する「眩驚」作品情報が寄せられており、「なんと枕の化け物今は箱根に居ます 近くに一反木綿の化け物も居ます」「千葉にもいる枕の化け物。シリーズ物のよう」など、それぞれに強い個性を持った「枕の化け物」が投稿されています。どうやらこちらのシリーズは長野市だけではなく、全国各地に点在しているようです。
さらにまた「じゃあ私は新座(埼玉)のぶどうの妖精を置いておきますね」など新たな作品も登場し、全国に潜む未知の不思議オブジェが続々報告されていきそうです。
画像提供:吉永空母(@utsuro_delay)さん
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