世界一危険な登山道といわれる、中国・華山の「長空桟道」に挑戦する動画がYouTubeへ投稿され、見ているだけでも足がガクガク震えると話題です。これ……登山道なの?
この動画はYouTubeチャンネル「Joel Friend」(@Joelfriend)に投稿されたもの。いろいろな国への旅を楽しむ「Joel Friend」の動画では美しくてわくわくする場所がたくさん出てきますが、今回はかなりスリルのある内容です。
世界一危険? 中国の華山に挑戦
“中国一”どころか“世界一”危険ともいわれる登山道がある華山は、西安から高速鉄道やバスなど乗り継いで2時間ほどのところにあります。Joelさんも高速鉄道を利用し、駅からタクシーやバスを乗り継いで山のふもとまで到着。そこからケーブルカーに8分乗って、宿のある中腹まで2時間の登山が続きます。ただこれはよりハードな選択で、ふもとから中腹まで一気にケーブルカーであがるルートもあるようです。
中腹で休憩し、宿に泊まっていざお目当ての「長空桟道」へ出発です。しかしこの先の危険な登山道は、1人で挑戦することは禁止されているのだとか。そこでJoelさんはやはり1人で来ていた中国人青年と一緒に進むこととなりました。カメラを持っていくことはできず、スマートフォンだけで撮影を続けます。
もちろん全員命綱は装着していて、登山道に張られているロープに命綱のフックを引っかけ、それを頼りに進んでいきます。いざというとき守ってくれるのはこのフックだけなのですね。
わずか30センチほどの板の上をいく長空桟道
垂直に切り立った絶壁に設置された梯子を、笑顔も見せながら降りていくJoelさんと中国人青年。下の方は靄がかかって良く見えず、山肌はつるりとしており、足を滑らせたらどうなるか考えると進めなくなりそう。
こうして足場へ到着した2人ですが、その足場というのは山肌に打ち込んだボルトに板を敷いただけのもの。今度はこの足場をひたすら横へ進み、絶壁を死と隣り合わせの状態で渡っていきます。板は両足をそろえて立つとそれ以上の余裕はほとんどないほどの幅。さらに途中、板もなく山肌の窪みを歩くしかない場面もあり、この最も緊張の走る道では“下を見ないように”進んでいきます。
そしてついに華山「長空桟道」をクリアし、ほっと一息つくJoelさん。偶然一緒に登山することになった中国人青年とはすっかり友達になったようです。見ているだけでヒヤヒヤしてしまう“華山”チャレンジでしたが、なんとか踏破したばかりなのに「いつかまた戻ってきて挑戦したい」とコメント。冒険好きにはたまらない体験なのかもしれませんね。
見ているだけでも足がすくむ
この動画へは、「あなたの動画を見てるだけで足が震えてくるよ」「山肌にステップを掘って壁にボルトを打ち込みロープを設置した作業員たちのことを誰も話題にしないけど、彼らの勇気には脱帽」など多くのコメントが寄せられています。
YouTubeチャンネル「Joel Friend」(@Joelfriend)では他にも「世界一きれいな場所」などの旅動画を発信しています。
画像はYouTubeチャンネル「Joel Friend」より引用
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