100年以上前の絵はがきが届いた――そんな驚きの出来事が先ごろ英国で起きました。
弟から姉への絵はがき
絵はがきを受け取ったのは英スウォンジーの住宅金融組合。8月中旬にオフィスに届いた絵はがきの写真をSNSに投稿し、「住所は合っているけれど121年遅れで届いたようです」「1903年にクラドック通りに住んでいたリディア・デービスさんを知りませんか?」と謎の解明に手を貸してほしいと呼びかけました。
はがきの消印は1903年8月3日。送り先は今はスウォンジー住宅金融組合のオフィスとなっている住所になっています。リディア・デービスさんに弟のエワートさんから送られたものでした。
表には住所とメッセージが書かれ、裏面には湖とトナカイらしき絵が描かれています。
BBCがRoyal Mailに取材したところによると、絵はがきは配達中に行方不明になったのではなく、システムに戻されていた可能性が高いとのこと。
子孫が見つかる
投稿は話題になり、ほどなくリディアさんとエワートさんの子孫が見つかり、8月末にBBC(英国放送協会)の番組で、リディアさんの又姪とエワートさんの孫が初めて出会いました。はがきが発見されるまではお互いのことを知らなかったそうです。
エワートさんは当時13歳で、夏休みで英フィッシュガードの祖母の家に滞在していたときに、リディアさんに絵はがきを書いたといいます。リディアさんは絵はがきを収集していたそうですが、エワートさんからのメッセージには「手に入れられなかった」と謝罪する文章が書かれています。どうやらリディアさんのための絵はがきを入手できなかったようです。
絵はがきはウェストグラモーガン州の記録保管所に保管され、希望者は閲覧できるようになるとのことです。
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