「ER 緊急救命室」放送開始30周年 ジョージ・クルーニー＆ジョン・ステイモスら出演者の現在 他ドラマでアワード受賞、作家になったキャストも（1/3 ページ）

1994年9月19日放送開始。

[小西菜穂，ねとらぼ]

　海外ドラマ「ER 緊急救命室」の放送開始から30年。ジョージ・クルーニーほか、出演者たちの現在を紹介します。

「ER 緊急救命室」（画像はAmazon.co.jpから）

　「ER」はシカゴの病院を舞台に、救急救命室＝ERで働く医師や看護師たちの活躍を描き大ヒット。全米では1994年9月19日から放送が開始され、2009年4月2日まで15シーズンが放送されました。

ジョージ・クルーニー（ダグ・ロス医師）

ジョージ・クルーニーと妻のアマル（画像はClooney Foundation for Justice公式Instagramから）

　シーズン1から5まで出演。「ER」出演をきっかけに、ハリウッドのスターダムへ一気に駆け上がったクルーニー。1999年にシリーズを降板すると、「オーシャンズ11」（2001）、「シリアナ」（2005、アカデミー助演男優賞を受賞）、「フィクサー」（2007）、「ゼロ・グラビティ」（2013）などのヒット作に出演し、今ではハリウッドを代表する俳優の1人に。

　また、監督やプロデューサー業にも進出し、「グッドナイト＆グッドラック」（2005）や「スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜」（2011）といった作品はアカデミー賞にノミネートされ、映画監督としても成功を収めています。

　さらに慈善活動にも熱心で、2014年に結婚した人権活動家で弁護士のアマル・クルーニーにとともに、ダルフールでの人道的活動や、「クルーニー財団」の設立にも積極的に取り組んでいます。

ジュリアナ・マルグリーズ（キャロル・ハサウェイ看護師）

　シーズン1から6まで出演。「ER」降板後は「グッド・ワイフ」（2009-2016）の弁護士役の主演として成功を収め、2度のプライムタイム・エミー賞を獲得しました。

　最近ではドラマ「ザ・モーニングショー」（2021）や「ホット・ゾーン」（2019）に出演。また、2021年には自伝『Sunshine Girl: An Unexpected Life』を出版しました。

ノア・ワイリー（ジョン・カーター医師）

　シーズン1から11まで出演。ワイリーは「フォーリング・スカイズ」（2011-2015）で主演。他にも「ライブラリアンズ」（2014-2018）など、テレビ作品を中心に活躍を続けています。また、プロデューサーとしても活動し、教育や環境問題に取り組む慈善活動にも力を入れています。

アンソニー・エドワーズ（マーク・グリーン医師）

　シーズン1から8まで出演。「ER」降板後、エドワーズは俳優業に加えて監督やプロデュースの道に進み、様々なプロジェクトの舞台裏で活躍しました。最近ではアーカイブ出演ながら「トップガン マーヴェリック」（2022）でグース役として再び登場し話題になりました。

モーラ・ティアニー（アビー・ロックハート医師）

　シーズン6から15まで出演。ティアニーは高評価を得たドラマ「アフェア 情事の行方」（2014-2019）で主演の1人を務め、ゴールデングローブ賞を受賞しました。また、ドラマ「Your Honor/追い詰められた判事」（2020）や映画「ビューティフル・ボーイ」（2018）にも出演しています。

ゴラン・ヴィシュニック（ルカ・コバッチ医師）

　シーズン6から15まで出演。ヴィシュニックはその後も「タイムレス」（2016-2018）や「ザ・ボーイズ」（2022）など、数々のテレビシリーズに出演しています。また、「人生はビギナーズ」（2010年）といった映画作品にも出演し、アメリカとヨーロッパの作品で活動を続けています。

シェリー・ストリングフィールド（スーザン・ルイス医師）

　シーズン1から3まで、8から12まで断続的に出演。「ER」後は「クリミナル・マインド 国際捜査班」や「アンダー・ザ・ドーム」のような番組でゲスト出演を果たしました。

ローラ・イネス（ケリー・ウィーバー医師）

　主にシーズン3から13まで出演。「ER」以降は監督業にも進出し、「殺人を無罪にする方法」「スニーキー・ピート」といったドラマ作品の一部エピソードを監督しました。「殺人を無罪にする方法」には俳優としても出演していて、今もキャリアを続けています。

メキ・ファイファー（グレッグ・プラット医師）

　主にシーズン9から15まで出演。ファイファーはその後もテレビシリーズや映画に出演し続けており、「ダイバージェント」シリーズ2作に出演。「ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る」（2009-2011）「真相 - Truth Be Told」（2019）といったドラマ作品に出演しています。また、小規模な独立系プロジェクトでもプロデューサーとして関わっています。

エリック・ラ・サール（ピーター・ベントン医師）

　シーズン1から8まで、15に出演。ラ・サールは主に監督やプロデュース業に従事しており、ドラマ「シカゴ P.D.」では監督、製作総指揮を務めています。映画「ローガン」（2017年）には俳優として出演。さらに作家として小説も執筆しています。

ジョン・ステイモス（トニー・ゲイツ医師）

　シーズン13から15まで出演。「ER」終了後にはもう1つの代表作「フルハウス」のリブート作品「フラーハウス」（2016-2020）で再びジェシーおじさんを演じました。また「スクリーム・クイーンズ」（2016）や「YOU -君がすべて」（2019年）などの人気番組にゲスト出演しています。