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【インタビュー】楽天ガールズ・若潼が「台版堀北真希」と話題に 若潼が語る台湾チアの挑戦と進化(2/4 ページ)

楽天ガールズ紅隊副隊長にインタビュー。

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日本のファンは迫力も情熱もすごい

若潼

―― 2023年はアジアプロ野球チャンピオンシップの応援で東京ドームにいらっしゃいましたね。印象に残ったことはありますか?

若潼 たくさん! 特に驚かされたのは日本のファンの応援の迫力です。外野からも内野からも大声援が起こっていて圧倒されると同時に「負けていられない、私たちも大きな声で頑張ろう」と思わせられました。

 あとは日本のファンの情熱です。大会では多くの日本のファンが、私たち台湾のことも応援してくれました。日本のファンの人たちが、台湾の各選手の応援歌を歌って踊れていることに本当に感心しました。

 東京ドームの環境もすごく快適で、平日でも満員に近い人が入っていたのも印象的です。台湾の球場は平日そこまで人が多くないので。球場ですれ違った多くのファンがグッズを身につけ、ベビーカーに乗るような子どもから、赤ちゃんを抱いたお母さん、お年寄りまで、皆さんが球場に足を運び好きな選手やチームに声援を送る姿を観て、日本において野球というのは日常の一部になっているのだなと感じます。

チャンテ(登峰造極)ではじける 若潼 (Tanya) APBC2023 アジアプロ野球チャンピオンシップ 東京ドーム 2023/11/18

―― アジアプロ野球チャンピオンシップ以外でも日本に何度かいらっしゃったことがあると思います。

若潼 交流試合で宮崎や石垣島に行きましたし、他にもいろいろな場所へ行かせていただいています。これまでの交流試合では、日本のチアリーダーのすごさに驚かされました。みんなダンス経験があり、足を上げるときは高く、ターンも美しい。内野、外野どこからでもしっかり見られるようにという意識からか、動作も非常に大きく、立ち姿やリズムもきっちりしていて感心していました。球場全体の清潔さ、特に選手のユニフォームが真っ白に洗濯されているのも印象的です。

―― 日本に訪れた中で特に印象に残った場所や食べ物はありますか。

若潼 日本はどこもすごく好き。日本にいる時はなぜかすごく肌の調子が良いです(笑)。食べるのも大好きで、特にラーメンが好きです。濃厚豚骨も、北海道みそも。あとカニ! 和牛! 本当に日本の食べ物はどれもおいしいですね。ギョーザも好きです、外がパリパリで中に少しラー油を加えて食べるととってもおいしいです。

新しい「台湾のチアリーダー」を

若潼

―― 若潼さんがチアになられた2019年から台湾野球界そしてチア文化も変わってきたと思います。若潼さんはその変化をどう捉えていますか?

若潼 素晴らしいことだと思います。

 一時期はさまざまな要因から球場に足を運ぶ人が少なくなりましたが、それまでとは違う方向での経営努力や、チアリーダーの存在、週末のテーマデーなど、さまざまな取り組みにより、現在は以前より多くの人が再び球場に足を運び、台湾の野球に注目してくれるようになりました。

 こうした変化が、台湾のスポーツ観戦の習慣化、先ほどお話しした日本のように仕事終わりに球場に足を運ぶ、休みの日に家族で野球場に遊びに来るような文化につながっていけば良いなと思います。また今後、野球が台湾を代表するスポーツとなり、多くの国の人が台湾の野球のすばらしさに気づいてもらえればと。台湾にもすばらしい選手がたくさんいますから。

―― 2024年は、日本人や韓国人など外国籍のチアリーダーが多く加入しました。

若潼 彼女たちが台湾に来てくれることで、これまで知らなかったこと、見たことなかったものを学ぶことができます。例えば日本のチアの動作やダンスの体の使い方は台湾とは大きく異なりますし、韓国のダンスのリズムもそうです。多くのことが学べますし、良い部分を吸収・融合してまた新しい「台湾のチアリーダー」を作っていけると思っています。

―― では、他の国にない、台湾チアの良さはどこにあると思われますか?

若潼 ファンとの親近感、接している時間の長さではないかと。台湾は、試合前のオープニングダンスはもちろん、攻撃中は各選手の応援歌を踊り、イニング間のダンスもあります。また試合前のイベントに出演したりと、ファンの皆さんと接する時間は長く、自然と仲良くなりますね。

若潼たちの中場舞(5回の裏のダンス)

チアとしての目標と個人的な思い

―― 若潼さんは今、チアとして、またチア以外でどんな目標をお持ちなのでしょうか。

若潼 先ほどお話した林泓育選手のような人、経験や過去に通ってきた道を後輩たちに伝えられる人、メンバーが壁に当たった時にこうしたらもっとうまくいくよと手助けできる人、チームに結束力をもたらせる人になっていきたいです。

 あとは、チームを代表してより多くの国際試合、交流試合に参加したいです。2023年にチームのロサンゼルス遠征に参加して大谷翔平選手の試合が見られたように、野球が大好きな私にとって異なる国や場所で野球を見られることは本当に楽しい体験です。これからも日本や韓国をはじめ多くの交流試合に参加していけたらうれしいです。

 個人的な話をすると、歌を歌いたい、歌手になりたいという夢がずっと変わらず心の中にあります。ただこれはいつかかなえられると信じて、今はひとまず横に置いています。今はより多くの物事に触れ、学習することを意識して取り組んでいます。ただ最終的な目標はやはり歌手になることです。

若潼さんがアーティストとして4年前にリリースした楽曲「玩偶Doll」

―― 最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

若潼 早く日本に行ってまた皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。日本のファンの皆さんが何らかの機会で台湾に来ることがあれば、ぜひ桃園棒球場に足を運んでもらえたらとてもうれしいです。台湾ならではの熱い球場の雰囲気や台湾式の応援を体験してもらえますし、もちろん私に会いに来てくださるのも大歓迎です。

 これからもみんなで野球を愛していきましょう!

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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