カーシェアをホテル代わりに利用!? SNSで話題のライフハックはアリかナシか 運営するタイムズカーに聞くと……(1/2 ページ)
SNSで注目を集めているライフハックについて取材しました。
カーシェアをホテル代わりにする!? タイムズのカーシェアリングサービス「タイムズカー(旧称・タイムズカーシェア)」を利用して、格安で一晩を過ごすというライフハックが、SNSで注目を集めて賛否両論を呼んでいます。このような利用方法はアリかナシか……運営するタイムズカーに話を聞きました。
そんなのアリ!? カーシェアの利用方法に賛否
タイムズカーのカーシェアサービスは、個人、家族、学生、法人の4プランからなる月額サービスを用意して、会員は「ベーシック」「ミドル」「プレミアム」という車種によって分けられたクラスを選べます。車両のレンタル料金は15分単位の課金制と、一定時間ごとに最大料金を定めた定額制が用意されています。
話題になっている利用方法は、利用料金が安い「ベーシック」の車両を選び、午後6時から翌午前9時まで利用できる定額制プラン「ナイトパック」を選び、2640円の料金を支払ってホテル代わりに利用するというものです。
本来は旅行や外出、ドライブなど、クルマを利用したい人向けのサービスということで、SNSでは「アリ寄りのアリかもしれない」「ネカフェもカラオケもないところでこれやってる」「これやってる友達いた」といった反応のほか、「普通に移動で使いたい人に迷惑が掛かる雰囲気」「これほんまに腹立つからやめてほしい」「すでに昼間はコワーキングスペースみたいに使われてて困ってます」といった声も見られます。
タイムズカー「制限はしていないが控えていただきたい」
カーシェアサービスを利用してクルマをホテル代わりにするユーザーの存在を把握しているのか、ホテル代わりに利用することを認めているのか……運営するタイムズカーに話を聞きました。
ホテル代わりに利用するユーザーについて質問を送ると、タイムズカーは「ステーションから移動しないご利用については、貸渡約款では制限しておりませんが、現在では控えていただくよう会員様にはお願いしております」と回答。明言は避けられましたが、ホテル代わりに利用することを制限はしていないものの、好ましくない利用方法として認識している様子です。
タイムズカーでは「1つの車室に対してクルマ1台」という運用方法が採用されていましたが、2021年12月から営業所にプールしている複数台のクルマを複数拠点で融通するという可変型の運用方法に変更。これにより需要が高いエリアで起きていた「クルマが借りられない」という事象を、旧来の運用方法より減らすことができたといいます。
この可変型の運用方法は、1つの拠点に複数のクルマが効率的に出入りする必要があり、出発したはずのクルマが専用駐車スペースを占有していると、次の利用者に迷惑がかかるというわけで、タイムズカーは「会員の皆様へできるだけ多くの車両をご提供するために、出発ステーションであっても、利用中のカーシェアリング車両の一時駐車はお控えいただくようお願いしております」としています。
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