30年以上の経験がある宝石をカットする職人“ラピダリスト”が、採掘場所不明のブラックオパールをカットしていく動画がYouTubeで話題に。この動画は注目を集め、記事執筆現在までに5万回以上再生されています。
この動画を公開したのは、オーストラリアの熟練ラピダリストである(@Black Opal Direct)のジャスティンさんです。
採掘場所不明のブラックオパール
今回、ジャスティさんが研磨していくのはどこで採掘されたのか分からないブラックオパールの原石です。
採掘場所が不明であると特性や品質を予測しづらくなり、適切なカット方法を見極めることが難しくなります。そのため、ジャスティンさんはまずオパールに宝石トーチを当ててインクルージョンや遊色(※)模様をチェックしました。
見た目には“良くない”含有物が見えるとジャスティンさん。このオパールには遊色のない暗い“ポッチ”と呼ばれる部分があるため、これが内部でどうなっているか確認するためにカットしました。
ポッチは明るい部分に囲まれるようにして隠れていました。まずはこのポッチを削っていきます。その後、オパールの美しい遊色が見えるカラーバーを削っていきました。
仕上げはドップワックスで固定して研磨
その後、ドップワックスを付けたスティックにオパールを固定し、丸みのあるスクエアに研磨していきます。
美しく研磨されたオパールは、最終的に青や緑の吸い込まれそうな遊色がうっとりしそうな姿となりました。なお、重さは4.56カラットとなり、価格にして1万1000ドル(約168万円)の価値があるとのことです。
丁寧な研磨への反響
この動画には「本当に綺麗な石になりました!!」「美しいです」とうっとりする声の他、「あなたは素晴らしい石ともう1つの経験を手に入れた」とたたえる声も寄せられていました。
画像はYouTubeチャンネル「Black Opal Direct」(@blackopaldirect)から引用
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